オヤジのひとり言

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太陽と月の神話

2015年04月19日 | オヤジのひとり言

「時間」という概念に対する我々人間の認識には、

相矛盾する二面性があります。

それは、

歴史や年代記に記されている時間(クロノス)は、

世界全体に一様に流れ、

例えば、

砂時計のように過去から未来へと

直線的に進んでいきます。

 それに対して、

「昼と夜」 「月の満ち欠け」 「春夏秋冬」

といった自然界のリズムは、

日時計のように延々と環境運動を繰り返しています。

この永劫回帰する運動(カイロス)は、

神話や儀礼などに普遍的に現われる心理的時間で、

人の一生と同じく「 誕生 → 成長 → 老化 → 死滅 」 を

一つのサイクルとして、

次のサイクルと結合することによって

「 死滅 → 再生 」という円環構造を形成している。

 現代では時間といえば

常識的にクロノスを指しますが、

自然界を住処とした太古の人々にとっては、

カイロス時間こそが普遍的な時間の概念だったのでしょうね。

人々は太陽の出没によって

「一日」というカイロス周期を知り、

月の満ち欠けによって「一月」という周期を知りました。

天空を動く太陽と月は、

回帰する時間の単位を知らせてくれる、

きわめて神聖な存在だったんでしょうなぁ~

* 先日「哲学の道」の桜並木の散歩の影響かも??