カイロス時間においては、
あるサイクルの終焉は次のサイクルの始まりでもあります。
冬至を境にして、太陽は再び
高度をじわじわと取り返し、
世界は再生へと向かいます。
冬至は太陽が復活する日でもあり、
世界各地で太陽の復活を祝う
冬至にまつわるお祭りが行われています。
こうしたことから、
人類が最初に認識した方角は
夏至と冬至の太陽の出没方位だったと思われ、
それを端的に示す遺跡が
世界中に数多く残されている。
例えば
イギリスの新石器時代の
巨石遺跡ストーンヘンジは、
遺跡の主軸が
夏至の太陽が昇る方角と正確に一致している
夏至の日の朝、
昇ったばかりの太陽の光は、
80メートルほど離れたところにある
ヒールストーンの上を通過して、
巨石の環の中心に射し込むのです。
中央に馬蹄形に配置された五基の巨石は、
まるでその光を受け止めるキャッチミットのようなカンジです。
おそらくストーンヘンジは、
この世で最も神聖な光とされた
夏至のご来迎のエネルギーを捕捉しようとして
建造されたものなのでしょうねぇ~
この他にも、
アイルランドの巨石遺構 ニューグレインジでは、
冬至の朝日だけが石室に射し込みます。
現在では歳差の影響で太陽の光が
最奥部まで達しなくなってしまったが、
かっては最奥部の石に刻まれた
三重螺旋模様を照らしたといわれています。