セレンディピティ日記

読んでいる本、見たドラマなどからちょっと脱線して思いついたことを記録します。

先週のチャングムの気付いた点

2005-09-04 17:04:31 | チャングム
チャングムが医局長の遺書を持っていると言って、チェ女官長とクミョンに前非を悔いて自ら罪をあかさなければ、この遺書を皇后様に渡すと脅かした。2人の命が助かるためにはそれしかないとチャングムは言った。
チェ一族の相談では、①チャングムが帰ったあと、すぐ家人に内緒で家を出て自殺したので遺書を書く時間が無かったはず、②チャングムへ遺書をどのようにして送ったかが不明、ということで、医局長の自殺でアヒル事件の解明に打つ手がなくなったチャングムによるブラフ(オールインのポーカーにでてくる用語)だという結論になった。
さてチャングムは「遺書はありますよ」というけど、本当にあるのなら上の2点の謎はどうなるのか次回の結論待ちというところ。

チャングムが解明した王様の病気の原因は砒素の含まれた温泉の水を飲んだ乳牛のミルクであった。アレ?アヒル事件の時、毒物であるイオウを食べたアヒルの肉を王様に食べさせたのが病気の原因と糾弾されてハン尚官とチャングムは処罰された。毒物とそれを食べた食用動物の関係が反対だ。偶然か意図的かおもしろい符合だね。

チャングムとミン・ジョンホが医局長宅を訪問した時、庭に怪しい人影があった。それは医局長を暗殺しようとしたチェ・パンスルの手下の刺客だけど、日本刀を手にしていたね。
日本刀があるのは不思議ではない。倭寇の影響で軽くて使いやすい日本刀が大陸にもこの時期かなり入っていた。日本刀は扇子と並ぶ中世日本の中国への主要な輸出工業製品だ。
中国には著名な詩人による「日本刀歌」とかいう詩が残っているそうだ。中国の古典通俗小説の「児女英雄伝」では、美少女仮面ポアトリンではなく美少女戦士セーラームーンでもなく、エーットそうそう美少女剣士の十三妹(シーサンメイ)が日本刀を背中に掛けていた。十三妹もよく屋敷に忍び込んでいたような気がするが、チェ・パンスルの手下の刺客も忍び込んだりするので日本刀の愛好者なのだろう。