みつるが悪い

フォークソングの神様の岡林信康の歌に「手紙」という歌がある。被差別部落のことをテーマにしていると言われているが。
覚えたてのギターで、やはり若かりし頃のカミさんとよくフォークソングを歌った。「手紙」はその愛唱歌の内のひとつだ。
自粛中にＹｏｕＴｕｂｅを渡り歩いているとこの歌に出会った。懐かしく聞いていたらちょっとおかしいところに気が付いた。

わたしの好きなみつるさんが おじいさんからお店をもらい
ふたり一緒に暮らすんだと 嬉しそうに話していたけど
ふたり一緒になるのだったら お店を譲らないと 言われたの
お店を譲らないと 言われたの

わたしは彼の幸せのため 身を引こうと 思っています
ふたり一緒になれないのなら 死のうとまで 彼は言った
だからすべてを あげたこと 悔やんではいない 別れても
悔やんでいない 別れても

もしも差別がなかったなら 好きな人と お店がもてた
部落に生まれたそのことの どこが悪い 何が違う
暗い手紙になりました だけどわたしは書きたかった
だけどもわたしは書きたかった
(岡林信康作詞・作曲)

歌詞をよく見ると、これは差別の歌ではなく、みつるに捨てられた女の歌だった。
一緒になれないなら死のうとまで誓ってくれたみつるに、すべてを捧げたにもかかわらず、みつるは「わたし」を捨ててお店をとったのである。
まともな男だったらおじいさんの方を捨て「わたし」と一緒になるのが当然である。お店をもらえるくらいの年齢ならちゃんと働きに出られるはずだ。これは単に根性なしのスケこまし野郎の歌だったのだ。岡林信康さんには申し訳ないが、ここはみつるが責められるべきだ。

傷ついた「わたし」へ、あんなダメ男のみつると別れたのは正解だと、竹内まりやの「元気を出して」を贈ろう。

涙など見せない 強気なあなたを そんなに悲しませたのは誰なの？
終わりを告げた恋に すがるのはやめにして 振り出しからまた始めればいい

幸せになりたい気持ちがあるなら 明日を見つけることは簡単
少しやせたそのからだに 似合う服を探して街へ飛び出せば ほらみんな振り返る

チャンスは何度でも訪れてくれるはず 彼だけが男じゃないことに気づいて
あなたの小さなmistakeいつか想い出に変わる 大人への階段をひとつ上ったの
人生はあなたが思うほど悪くない 早く元気出してあの笑顔を見せて

※ちょっと混ぜこぜのブログになってしまったので整理しました。差別の問題はもう少し調べて意見がまとまったら書きます。