白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

白木蓮の散った時には

2009-03-22 | 日常、思うこと
白木蓮の、茶に腐り爛れて庭石に落ちているのを 彼岸過ぎてなお冷たい雨の湖盤が浸していく。 上空の電線が激しく揺れている。 鉛で蓋されたかのような地上は途上の墨絵のよう、 濃淡定まらぬままに象形の明暗を流転している。 朽ち行く白木蓮の葬り方は、かつて樹上に、処女幻影を 追わせるように咲いた姿を知るのなら、 業火に焼くもよかろうと、可燃の袋に詰めてしまった。 処女にはすこし、鉄の匂いがあった . . . 本文を読む