紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

国立近代美術館

2013年09月27日 | 美術館・博物館
妙にドア幅が広い東西線に乗って竹橋駅へ。地下鉄出口からまわりを見渡すと目の前は皇居。お濠の鯉が跳ねています。国立近代美術館はどこでしょか...会期終了まで2週間ちょいの「竹内栖鳳」展に来ています。
とある駅にあった展覧会の看板広告。そこに描かれたライオンやネコの繊細さに惹かれました。どんな画家なのかよく知りませんけど、その絵はぜひ見てみたいと思いまして。

ー明治時代に京都の四条派に入門、四条派の表現方法や伝統的な画風の修業を重ねた。積極的に他派の画法や西洋の写実的な画法を取り入れ、日本画の伝統的な表現を打ち破ろうとした竹内栖鳳ー
伊藤若冲のような緻密な画風かと思いましたが、若冲とはちょっと違うものがあります。ただ細かいだけではなく空気感が漂っているような...そんなかんじ。水墨画も静かで物寂しいさまが伝わってきます。栖鳳の得意とする動物の描写、『班猫』や『小春』に描かれた猫の毛並みの表現といったら...。1本1本描かれた毛(単眼鏡で見えました)。その細く柔らかな毛並みの背中をさわると、あったかくてグルグルと音がするはず(ニャ~)。

国立近代美術館の所蔵作品展、MOMATコレクションも見て回ります。ちなみに自分はいちばん初めにみるべきハイライト展示室を忘れてました...。「眺めのよい部屋」というパノラマビューが楽しめるスペースも気付かずじまい。でも東山魁夷の作品が見られたので良しとします。それよりも今回の「竹内栖鳳」展の充実さ、これに心躍る秋の一日でありました。
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