紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

芒種の北陸路 その一

2018年06月07日 | ニッポンの奥深さ (番外篇)
夜半まで降り続いた雨も上がり、これは良い天気になりそうな予感。今回はニッポンの奥深さ(番外篇)として、北陸地方を2泊3日で旅することになりました。ちなみに海鮮焼きの記事で出てきたKちゃんがいま里帰りしているので、初日は旅案内をしてくれます(オカンの運転付き)。これは助かる。
羽田から1時間ほどで石川県の小松空港に到着。ここからオカンの車に乗って一路永平寺に向かいます。車窓から外を眺めているとものすごい爆音が。一体なに!? あ〜F15。編隊組んどる時はもっとうるさいよって...こんな爆音が普通とは恐るべし。
一両だけのローカル線を横目に車はどんどん森の中へ。山深い地にある永平寺。木漏れ日に目映い青もみじ。空気が清々しいこと...さっそく拝観しましょうぞ。

 絵天井の間。
 伽藍が階段で繋がっている。
 古いガラスに映りこむ瓦屋根。



大きなすりこぎ棒。精進料理を作る時に使ったんでしょうか。



磨き込まれた廊下を修行僧が颯爽と歩く姿が印象的でした。東司(とうす)はお手洗い。戸の開け方から手の洗い方まで作法があるとのこと。伽藍を吹き抜ける風が心地よく、毒漬けされた心とカラダが清められます。



門前で食べたぶっかけそば。麺にコシあり。付いてきた胡麻豆腐のやわらかさに感動。

お次は福井県立恐竜博物館へ向かいます。国内最大級の恐竜に関する博物館だそうで、全身骨格標本が44体も展示。ちなみに博物館がある勝山市からは、5体の恐竜化石が発見されています。

 館内は見どころ多し。
 アートのような化石。
 新着の実物アロサウルス・フラギリス。 フクイサウルス・テトリエンシス。



変な鉱石もたくさん。始祖鳥の化石。

勝山市にある平泉寺白山神社のことは、BS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」という番組の中で知りました。今回の北陸の旅でもここに来るのが目的のひとつだったりします。奥州へ向かう義経と弁慶が立ち寄った中世の巨大宗教都市、「苔寺」とも言われる平泉寺白山神社。またしても苔の美しさに心が清められそうです。




白山神社から東尋坊へ。九頭竜川沿いを走って永平寺町抜けて延々と。車窓からは山の稜線と田んぼ田んぼ大麦畑がエンドレス。さすがはコシヒカリのふるさとです。夕方前に東尋坊に到着〜。断崖絶壁には手すりなんて付いてません。お好きなとこまでお進みください!?ですわ。




日本海を初めて見ました。今日は穏やかな海とのこと。



ホテルに向かう前に立ち寄ったヨーロッパ軒。メンチカツ2枚入りのパリ丼は熱々ジユ〜シいィ!! ちなみにすぐ食べないもう1枚のメンチは、丼のフタに一時退避させとくのが流儀だとKが言ってました。そんなこんなでもう19時過ぎ。今日のお宿のホテルアローレに向かいます。途中で見えた北潟湖で、薄暮に浮かぶプロペラ風車がきれいでした。しかし夜の県道29号線ってサーキットみたいですわ。



ホテルアローレの客室。ツインのシングルユースだから広々。オカンもKもほんとにご馳走さまでした、ありがとうございました。今日はだいぶ歩き回ったのでこちらも温泉で疲れを癒そうとしますが、エレベーター内に張り紙が。
『加賀の湯は本日メンテナンスのためご利用になれません』

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