少し戸惑った事例がありましたので紹介いたします。
知っている人には大したことはないのですが、一部のビジネス用パソコン等では、パソコン本体の蓋が開けられるとBIOS画面に警告表示するものがあ ります。
今回の事例は下記機種
・メーカー : Acer
・モデル : Veriton X480
・詳細型番 : VTX480-B15D
メモリ増設作業の為に筐体の蓋を開けました。
装着完了し蓋を閉め、電源キーボード等を接続し、電源On。
BIOS画面は下記赤字で止まりました。
Warning! Your chassis has been opened
Press F1 to continue
Press Del to enter setup menu
まあ、読んだとおり「筐体の蓋が開けられた」の警告です。
警告を消す為には[Del]キーでBIOS設定画面を呼び出し適切な対応を行わねばなりません。
こちらもこの業界は長いですし、個人的には自作パソコンの経験も10年を超えています。
BIOS設定画面を見ればなんとかなるとは思いましたが、一応マニュアルを参照...。
やっぱり最近の外国メーカー製パソコンです。
付属のマニュアルには今回のケースの対応方法など記載はありません。
当然、BIOS画面の設定値の記載もありません。
ならば自力で対処。
BIOSの初期メニューで、「BIOS Security Features」を選択
それで表示された画面
下部の項目ですが、
Chassis Opened [Yes]
に、なっています。しかもグレーっぽい文字で。
ここは設定項目ではなく、「ケース開けた奴がいるよ!」というステータス表示ですね。
対応方法ですが2通りあります。
・以後、警告を表示しないようにするか?
・現在の「ケース開けた奴がいるよ!」の記録をリセットするか?
さて、どちらがよいか。
まあ、セキュリティ面を考えて、ケース解放記録リセットが無難でしょう。
「Chassis Opened Warninng」で下記3つから選択することで蓋開け警告の処理方法を設定できます。
・Enabled ( ← 現在値 )
「ケースが開いたら警告表示しろ!」の機能を利用。
・Disabled に設定変更
ケースを開けられても警告表示をしなくなる。
・Clear に設定し再起動
今現在の「ケース開けた奴がいるよ!」の記録をリセット。
再起動後は、「Enabled」に戻る。
今回は今の警告を消したいだけですので、「Clear」を選択、BIOSの設定変更をSaveし再起動。
これにて、Warning! Your chassis has been openedは解決しました。
念の為、BIOS画面を開き先ほどの設定値を確認。
Chassis Opened Warninng [Enabled]
Chassis Opened [No]
たしかに、蓋開けの履歴は消えていました。
今回はAcer製パソコンでしたが、他社製パソコンでも(特にビジネスモデルは)同様の警告設定項目があるかもしれません。
その場合の参考になれば幸いです。
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【関連記事】
・2011.05.18 Acer製パソコンBIOS画面で「Warning! Your chassis has been opened」警告 2例目
・2013.03.06 Acer製パソコンBIOS画面で「Warning! Your chassis has been opened」警告 3例目
※2012年秋頃以降のVeritonシリーズなら、上記3例目のBIOS画面が参考になると思います。