お客様にて、USB接続のRAID-1構成可能HDDが故障しました。
IO DATA製 USB2.0/1.1対応 USB接続ハードディスク
HDC2-Uシリーズ [HDC2-U2.0]
納品時には、RAID-1(ミラーリング)で設定しておりました。
故障の現象ですが、Windowsパソコンに接続してもOSが認識しなくなったというもの。
プラグアンドプレイでも装置を一切認識しません。
電源は入るが、USB接続してもなんにも反応しない。
エラーっぽいランプ点灯も無し。
これは困りました。
せめて中のデータが救えると良いのですが。
今回の機体には、Western Digital製のHDD[WD10EADS]が2個内蔵されています。
この2個のHDDを便宜上「HDD1」,「HDD2」と以降では表記します。
RAID-1構成ですから、理屈上は2個両方に同じデータが格納されているはず。
これを2個とも取出し、USB接続ケーブルで弊社PCに接続してみました。
その結果、ちょっと腑に落ちないことが判明しました。
結論としては、HDD1の故障でした。
HDD2は無事だったので、お客様のデータは救えました。これは良し。
まあ、RAID-1であったからこその救いですね。
そもそも1ドライブしかない増設HDD装置なら「搭載HDDの故障=データ全損」だったわけですから。
HDD2からデータをバックアップ後、HDD1とHDD2を[HDC2-U2.0]に戻して見ます。
・HDD1、HDD2両方装着
→ エラーを示すようなランプの点灯はない。
プラグアンドプレイさえ働かない。
・HDD1のみ装着
→ 前述と同じ
・HDD2のみ装着
→ HDD1側の赤ランプ点灯。(そりゃあ、未装着ですから)
Windowsからは正常に認識でき、アクセスも成功
故障原因は、HDD1に搭載されていたWestern Digital製HDD[WD10EADS]だったわけですね。
HDDが壊れること自体は仕方ありません。物理稼働する繊細な部品ですから。
しかし、なぜ商品のウリであるRAID-1構成時の縮退運転が働かなかったのでしょう。
それどころかエラー認識さえせず装置全体の動作不具合となっていたのですから。
そこでちょっと気になったのが[HDC2-U2.0]のサポート情報です。
Q.ハードディスクが故障したため、交換用ハードディスクを購入したいのですが?
http://www.iodata.jp/support/qanda/answer/s17742.htm
この記述によると、本来は修理部品として交換用HDDが購入できるはずなのに、それが2011年12月でダメになっています。
もしかしたらWestern Digital製HDD[WD10EADS]には、何らかの当初は想定されていなかった問題があったのかもしれませんね。
これを証明する情報はありませんが。
( 「WD10EADS 不具合」などで検索すると情報が見つかりますが証明まではできませんので)
関連記事
・2012.11.30 今度はNAS[HDL2-AH2.0]でもRAID-1縮退運転が働かなかった。もしや搭載HDDが悪い?
・2012.11.15 RAID-1設定の[HDC2-U2.0]でHDD故障。でも縮退運転が働かない。もしや搭載HDDが悪い?