
2月2日のこと
2年近く前にお客様に納品したBUFFALO製NAS[LS-WX2.0TL/R1]で故障が発生。

ブラウザで管理画面を確認すると、故障部位は内蔵のHDD-2番。

マニュアルその他のサポート情報で裏付けとをとり、対処としてBUFFALO製の交換用HDD[OP-HD1.0T/LS]を用いたところ、実は内蔵のHDD-1番も故障していることが判明しました。

仕方なくメーカー修理送りにしたものがやっと先日(2/26)戻ってまいりました。

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LS-WXL/R1シリーズは、内部に同容量のHDDを2個搭載しています。
(細かい型番の違いは、搭載HDD容量の差)

今回の[LS-WX2.0TL/R1]は、容量1TBのHDDを2個搭載したモデルであり、出荷時にはRAID-0が構築されています。

2年前の納品時、
お客様の要望は容量よりも、データ損失のリスクを減らすことでしたので、RAID-0をRAID-1(ミラーリング)に構築し直しご利用いただいておりました。

それが、この2月の上旬で故障となったわけです。

HDD-2番故障以降は、RAID-1縮退モードで稼働しておりましたので、一応ユーザデータは無事でした。
もっともHDD-2交換後、ミラーリングのリビルドを指示したところ、HDD-1にも故障が発見されたのですが。

そのような状況でしたので、お客様によるユーザデータファイルのバックアップが成功したのは不幸中の幸いと言えるでしょう。

お客様にNAS内全ファイルを確認後削除頂きまして、機体をメーカー送りにしました。
それが代替え品との交換[LS-WX2.0TL/R1J]という形で戻ってきたわけです。


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出荷時状態のままでは使えません。
起動し初期設定開始。
管理画面を開いてみるとファームウェア更新のお知らせが。

どうやら、潜在的BUG-FIXの為にも「1.43」を最新の「1.56」にしたほうが良さそうです。


なお、BUFFALO ダウンロードサービスからダウンロードし実行でも良かったのですが、今回は管理画面からのアップデートを行わせてみました。

ファームウェアのアップデートに要した時間は20分程度だったと思われます。

LS-WXL/R1シリーズのファームウェアアップデートは過去何度も行ったことがありますが、以前はもっと時間がかかったような気がします。

もしかしたら、HDD使用容量が影響しているのかもしれませんね。
「ファームウェアのアップデート」とは言えども、やっていることはインストール独自OS(多分Linuxの亜種)の上書きインストールなのでしょうから。

無事ファームウエアも1.56になりました。

(毎度のことながら、アップデート実行はドキドキハラハラします。特にお客様の物は。)


これからお客様の利用状況に合わせ下記を設定です。

1.RAID-0 → RAID-1変更
出荷時はRAID-0です。
(表示が紛らわしいですが、下段「RAIDモード」の部分に記されています)

RAID-0は搭載したHDDの容量をフルに使えるのは良いのですが、いずれかのHDDがクラッシュすると、全データが損失する可能性のあるリスキーなRAID方式。

お客様の運用にとって大事なのは、「データを失う可能性を減らすこと」
よって、今回もRAID-1構成に変更しました。


2.コンピュータ名、ワークグループ名等設定
故障機と同じように設定。

3.ネットワークアドレス等設定
これも故障機と同じように。

4.OMRON製UPSとの連動設定
既存のOMRON製UPS[BZ50LT]とUSB接続し、連動設定しました。


やはりNASの電源環境は重要です。
昨年(2011/03/11)の東日本大震災による停電&計画停電でNASを壊されたお客様の事例もあります。

NASは重要なユーザファイルを格納する装置です。
いざというときの為にも、是非自動シャットダウン連動ができる対応UPS導入もお勧めします。

5.共有フォルダ設定
お客様の運用に合わせ、共有フォルダを作成します。


納品は無事終わりました。

LS-WXL/R1シリーズは無難な価格と多機能さはいいのですが、何かトラブルが発生すると面倒ですね。

まあ、UPSがありRAID-1運用なら最悪の事態は低減されますが。



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