レーザープリンタは印刷の仕組み上、そして構造上、特殊な加工がされた紙への印刷が苦手です。
今回もそんな事例を1つ。
本日AM
館山市内のお客様からお電話が。
「今年買ったA4モノクロレーザーだけど
印刷の際、紙詰まりを起こしやすい。」
A4モノクロレーザープリンタ
・メーカー:EPSON
・型番 :
LP-S210
現地にて確認しました。
紙は
ミシン目加工された用紙。
詰まる場所と状況は毎回同じ。
ドラム&トナー部分を通過し、「さあ定着ユニットに入るぞ!」というところで詰まるのです。
プリンタ内部に用紙片などの異物も特にありません。
今回の紙ですが、素材はA4コピー用紙なのですが業務の為に専用の加工がされたものでした。
・A4サイズ
・気持ち薄めかな?
・中央で左右に切り分けできるようにミシン目
← ※
・用紙上端にリングファイルの為の丸型2穴
数度の印刷テストにより、やはりミシン目が問題ということがわかりました。
プリンタ内部を通過時、ミシン目部分にコシが無いため、そこで紙が折れてしまい、まっすぐ定着ローラーに吸い込まれなかったのです。
その証拠に、ミシン目のない普通のコピー用紙では一切紙詰まりが発生しません。
【補足】
「レーザープリンタ対応 ミシン目」でWebキーワード検索していただければ、
”専用品”が存在することをご理解いただけると思います。
試行錯誤の結果、用紙を逆向きに吸い込ませて印刷すると紙詰まり頻度が少ないと判明。
・用紙カセットへ紙を逆向きにセット
・プリンタドライバにて、180度回転印刷設定
これで当面は利用いただくこととなりました。
しかし、原因はミシン目部分の強度の問題。
明確な解決策にはならないのが悔しいところです。
これがA3対応レーザーであれば、用紙向きを90度変え、ミシン目と吸い込み方向を揃えることで、折れないようにできるのですが。
LP-S210の機能で後試すことができるとしたら、カセット給紙ではなく、MPトレイからの給紙ですね。
構造上MPトレイからなら吸い込みローラに折り曲げられることもなく、水平に近い角度で用紙が給紙されるはず。
これで定着ユニット通過前にミシン目のコシが折れる可能性が減るかもしれません。
もっとも最大でも50枚しか給紙できないのと、用紙がむき出しなので埃などが心配ですが。
うーん。
やはりレーザープリンタは、紙を選びますね。