375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

永遠の国民的アイドル。~坂本九 「ベスト30」

2006年06月30日 | 文化・芸能・音楽など

★坂本 九 「ベスト30」 (2005年8月3日発売) TOCT-0251~52

収録曲 DISC 1 ①悲しき六十才(ムスターファ) ②ステキなタイミング ③遥かなるアラモ ④砂漠の恋の物語 ⑤九ちゃんのズンタタッタ ⑥カレンダーガール ⑦月夜に歩けば ⑧九ちゃん音頭 ⑨上を向いて歩こう ⑩モデル・ガール ⑪戦場に陽は落ちて ⑫もう一人のボク ⑬ボクの星 ⑭レッツ・ゴー物語 ⑮一人ぼっちの二人

DISC 2 ①東京五輪音頭 ②九ちゃんのツンツン節 ③見上げてごらん夜の星を ④九ちゃんの炭坑節 ⑤明日があるさ ⑥勝利の旗 ⑦幸せなら手をたたこう ⑧サヨナラ東京 ⑨ともだち ⑩涙くんさよなら ⑪結構だね音頭 ⑫レットキス(ジェンカ) ⑬世界の国からこんにちは ⑭夕やけの空 ⑮あの時の約束
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1985年8月の飛行機事故は、今でも鮮明に、記憶に残っている。あの日、あるスポーツ新聞に載った見出しの文字は、強烈だった。
九ちゃんが乗っていた!

あれから、もう20年が経過した。ということは、今、少なくとも20歳代前半以下の若い人たちは、坂本九を、リアルタイムで知らない。1960年代の日本では、子供から老人まで、あらゆる年齢層の人々に、「九ちゃん」と呼ばれ、家族同様に親しまれていた。もう、あの時代は、遠い昔になろうとしている。

当時は、まだ「アイドル」という言葉は、一般的でなかった。しかし、彼以上に、誰からも好かれ、愛されたアーティストは他にいないという意味で、真の意味での国民的アイドルだったといえよう。

芸能人につきもののスキャンダルとも無縁。良き伴侶と家庭にも恵まれた彼の人生は、あの事故さえなければ、さらに輝かしいものになっていたに違いない。

上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」「明日があるさ」「幸せなら手をたたこう」「涙くんさよなら」・・・。自分が小学校低学年の頃、坂本九のヒット曲の多くは、すでに国民的愛唱歌となっていた。「歌謡曲」とか「流行歌」とかの枠組みを、超越していたのである。

小学校高学年の頃に聴いた、比較的新しいヒット曲が「レットキス(ジェンカ)」。この曲は、当時、「オクラホマ・ミキサー」「マイムマイム」と並んで、小学校のフォークダンスの定番となっていた。これを聴くと、好きな女の子と踊れる順番を心待ちにしていた、あの頃を思い出す。

そして、万国博覧会のテーマ曲にもなった「世界の国からこんにちは」。この1970年代の到来を告げる歌で、坂本九のアイドルとしての役割は、ひとまず終わりを迎えることとなる。


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