375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

「ONLY TIME」: 時を超えて流れ続ける、エンヤの名曲。

2006年09月11日 | 文化・芸能・音楽など


エンヤ: 「A DAY WITHOUT RAIN」 (2000年11月11日発売) WPCR-11000

収録曲 ①a day without rain  ②wild child  ③only time  ④tempus vernum  ⑤deora ar mo chroi  ⑥flora's secret  ⑦fallen embers  ⑧silver inches  ⑨pilgrim  ⑩one by one  ⑪isobella  ⑫lazy days
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2001年9月11日(火曜日)。その日はいつものように、NJ州の自宅からバスに乗って、マンハッタンのオフィスに出勤。8時ころにはバス・ターミナルにつき、その後軽い朝食を取って、オフィスについたのが、8時50分頃であったろうか。その時、エレベーターに乗り合わせた同僚が、「ツインタワーに飛行機が突っ込んだらしいよ」と話しかけてきた。「え、そうなの?」と多少驚いた自分は、まだこの時は、事の重大さに気づいていなかった。せいぜいセスナ機のような小型機が、間違ってぶつかってしまったんだろう、くらいにしか想像できなかったのだ。

オフィスにつくと、何か大変なことが起きている雰囲気が、確かにあった。仕事どころではなく、みんなインターネットのニュースに釘付けなのだ。報道を聞いてみると、ツインタワーにぶつかった飛行機は、セスナ機などではなく、ハイジャックされた民間旅客機だという。そのうちに、なんと、2機目の旅客機が突入してくる。これは大変だ! 事故なんかではない!

自分のオフィスの窓からは、直接ツインタワーは見えない。ただ、煙が立ち昇っているのは、はっきりと見える。それを見た時、テロというよりも、すでに戦争が始まっているかのような、恐ろしい戦慄に、身が震えてきた。聞くところによると、もう1機ハイジャックされた旅客機が、どこかを飛んでいるという。それがエンパイア・ステートビルあたりに突っ込んできたとしたら・・・。

あれから、すでに5年が経つのだが、あの恐怖は忘れられるものではない。

あの時、9月11日の出来事の直後から、毎日のようにラジオで流れていた曲があった。それが、エンヤの「ONLY TIME」である。

 Who can say...
 where the road goes...
 where the time flows...
 only time...

 (道がどこに向かっていくか、一日がどこに流れていくか、時だけが知っている・・・)

永遠普遍の「」をテーマにしたこの曲は、文字どおり、この出来事で傷ついた人々に癒しを与え続けた。ここに紹介した、エンヤのアルバム「A DAY WITHOUT RAIN」は、前年11月にすでに発売されていたが、2001年9月11日を境にして、再び、ヒットチャートを駆け上っていったのである。

実際のところ、直接被害にあわなくとも、自分も含めて、心理的なショックが、長く尾をひいている人たちが多かったのだ。NYCに住んでいたり、そこで仕事をしていた人にとって、いつもそこにあったツインタワーがない、という事実だけでも、世界が変わってしまったような喪失感にさいなまれたものである・・・



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1 コメント

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ENYA (WildChild)
2006-09-27 20:17:48
シングル"Only Time(Remix)"の帯にこのように書いてありました。



 「オンリータイム」はNYテロ事件後、ラジオや追悼TV番組などでオンエアーされ、チャートを急上昇。全米TOP10ヒットとなった。
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