***吉井和哉的日常生活***

アリ地獄に嵌って14年半 吉井和哉のない生活は、たぶん考えられない

湿原と美味しいもの@那須高原

2012-06-26 23:58:58 | 美味しい話とか旅の話とか

 

 

ひと月前に行ったばかりだけど、泊まってみたいお宿があったので
また那須へ行ってまいりました。

※前回の日記はこちら

 

6月25日(月)

今回は、まず那須塩原の石心(せきしん)というお蕎麦屋さんへ直行。

本当は前回行った『山里料理とそば ほし』の天ぷらが食べたかったんだけど
月曜日はやっていない為あきらめ、同じくらい評判の高い
こちらのお店にいたしまして、、

 

んで、これは席確保の番号札。

お店の入り口に置かれたこの札を取ったらば、
その場を離れて観光したり、お散歩したりしても、
11時30分の開店時間にお店に戻っていればOKという便利もの。

このとき、時間は午前9時20分。まだ誰も札を取らず1番札をゲットだぜ(笑)

 

 

その足で行ったところは、再びの沼原湿原。


湿原に至る山道はすっぽり霧の中。

山道の入り口には『熊出没注意』の立て看板があり、
このとおり、いかにも熊が出そうな道を15分ほど歩くので
手をパンパン叩いて音を出しながら進みました。
今度熊よけの鈴を買いますわ(汗)

 

そして、湿原も霧の中。

 

緑の湿原がぼんやり霧に霞む様子は、それはそれは幻想的でございました。


 

 

 

 

 

 

5月末の時はまだ冬枯れに近い早春の景色でしたが、
今回はすっかり初夏の装いで、

ニッコウキスゲももう間もなく開花というところ。

 

ピンクのストライプがお洒落な更紗ドウダンツツジ。

 

名残のレンゲツツジ。

 

名前分からず(汗)
露の縁取りがとても素敵だったので。

 

蜘蛛の巣のハンモック。
キラキラキラキラ、綺麗でした~~~。

 

出来ればあと30分ここにいたかったけど、11時半までにお店に戻らねばならず、
後ろ髪を引かれながら湿原を後にしました。

 

で、お店到着はジャスト11時30分。
かな~り焦りました(笑)

入り口に「お子様は小学生以上とさせていただきます」の看板。
ゆったり食事を楽しみたい者にとって有り難い配慮ですわ。


1番の札で座ったのは、大きな窓から緑の庭がのぞめる特等席(笑)

 

 

運ばれてきた『夏の地鶏そば@1,500円』も『高原野菜そば@1,300円』も、
お、お蕎麦が見えない(汗) 
量も少なそう、、と思ったんですが、それは滅茶苦茶大きな器のせいでして
ガッツリお腹一杯になりました。→満足(笑)

新しい創作蕎麦料理といったふうで、お味もすこぶる美味。

店内もとても落ち着ける空間づくりをしているんですが、
女将さん(?)の応対が少々シャキシャキしすぎていて急かされている
ような気になってしまいました。
決して悪いカンジじゃないんですけど、もう少しひっそりとしてくれたら、
お店の雰囲気に良くあうんじゃないかと思いましたわ。

 

その後、

深山(みやま)ダム近くの渓谷沿いをちょこっと散策し、

 

お茶タイムは、ペニーレインという、この辺では有名らしいお店で。

 

ベーカリーに、テラスのあるカフェが併設されています。
店名からも看板からも分かるようにビートルズ大好きなお店のようで(笑)

 

 

店内はビートルズだらけ。BGMももちろんビートルズ。

 

 

ベーカリーで買ったパンあれこれ。
よもぎあんパンにはピースマーク。凝ってますね。
どれも美味しかったです♪

 

 

そして、

あの映画に登場した北温泉旅館へ。

旅館滞在記はこちらへどうぞ。



 

 

んで、翌日の6月26日(火)は快晴。

 

朝から温泉に入りまくり、

向かったのは三度の沼原湿原(笑)

昨日と打って変わっての晴天なんですもん。
どんな景色になるのか見たかったのよ~。

 

はい。今日も熊には用心ですね。

 

木漏れ日の中を、手を叩きながら歩きます。

そして湿原は、

 

 

見事なまでにスコーン♪

 

 

 

昨日の霧の湿原も素敵だったけど、今日のこの風景がまた素晴らしいったら。

幸せすぎです。

 



こちらは可憐なタテヤマリンドウ。
葉の陰にひっそりと隠れるように咲いていました。

 

次、

↓ウニョウニョしたものが苦手な方はスルーしてください。

 

大丈夫な方(笑)

これ、下の黒っぽい部分が全部おたまじゃくしなんですよ。

ゾゾゾゾ~~~~。 いやぁ凄かったわ~~。

 

 

ニッコウキスゲが咲き競う頃は、たくさんの人が訪れるそうですが、
まだツボミのこの日に出会った人は数人。

ほとんど独り占め状態でございました。


ゆっくり一周しても1時間かからない、この湿原はまるで大きな箱庭のよう。

好きだわ~、沼原湿原。


昭和天皇もここが気に入って何度も足を運ばれているとか。

前回の旅行時にこの場所を教えてくれた、雲海閣のご主人、
本当にありがとうございました~~。

 

 

んで、

お昼は田舎料理の瑞穂蔵というお店で。

 

 縁側で風に吹かれながら戴く、お焦げご飯が美味しい、おかずも美味しい。
「旅館でもしっかり食べてきたし、そんなに入らないわ」と言っていた私ですが
軽く完食致しましたです(笑)

 

そして、程なくお茶タイム(笑)

チーズガーデン五峰館に併設されているカフェ、しらさぎ邸にて。

 

季節のパルフェ@650円も御用邸パルフェ@650円もめちゃ旨。

モヒートも美味でした~。←ラム酒抜きね(笑)

お店の雰囲気もスタッフのサービスも素晴らしくて、
それでこのお値段はとっても良心的ですわ。

買ってきたレアチーズケーキも美味しかったし♪

 

素敵な風景に、温泉に、美味しいもがたくさんの那須。

 

前回&今回の那須旅で、

遅まきながらその良さに気付いた私でありました。

 

 

 

 

 

 


北温泉旅館@那須高原

2012-06-26 22:49:13 | 美味しい話とか旅の話とか

 

 

今回のお宿は、映画テルマエ・ロマエの舞台にもなった北温泉旅館

前回那須を訪れた際に、駒止の滝の観瀑台近くに『北温泉』の案内版があって、
帰って調べてみたら、「あら、ここ、テルマエ・ロマエの旅館じゃん」

ということで、ミーハー丸出しでやってきました(笑)

写真いっぱい載せちゃいます。

 

駒止の滝の観瀑台に駐車場があり、そこから400mほど、こんな道を下っていきます。

 

霧の中に現れた北温泉。風情ありまくりです。

 

階段を登り、玄関の戸を開けると、炭がたかれていて、いい香り。
ちなみに、6月25日(月)午後3時過ぎの外気温は12度でした(汗)

 

ニャンコも歓迎(笑)
この子の名前はモモちゃんだそう。若くて美人さんね。

 

帳場です。何時代?(笑)

 

玄関を上がってすぐ左に足湯あり。
湯気モアモアであったかいです。
その上の温泉を祀った神棚は、この足湯で足を清めてお詣りするとのこと。

館内にはこういった祭壇や仏像などが点在し、それが温泉の湯気と
相まって、何とも摩訶不思議な世界が展開しておりました。

 

玄関ロビー。このテーブルも映画に登場してましたね。

その横には映画のパネルが飾れていて、つい写真と見比べたりして。
映画には大型液晶TVは無かったな~(笑)


 

売店。いい雰囲気でしょ(笑)


 

ラウンジ。
身長180cm以上の人は少しかがむ必要があります。

 

お部屋はこちら。

松の間の317号室。安政時代の建物です(笑)
松の間が安政時代、竹が明治、梅が昭和の建築で、
どうせなら一番古い江戸時代の建物にと松の間を選びました。

1泊2食の宿泊代は、
松7,500円、竹8,500円、梅9,500円(←普通と逆ですよね)
なんてリーズナブル♪

部屋は6畳間で、こちらも天井が低い(2mくらい)ですが、特別支障はありません。

参考までに、部屋にはバス・トイレはもちろんのこと、
鏡台、ティッシュペーパー、バスタオルもありません。
歯ブラシは歯磨き粉がブラシに直接まぶしてあるものなので
2度目の歯磨きの時は磨き粉無しになります(笑)
携帯はつながりませんので、ご注意を。
それと、TVは有料です(1H100円)。

 

廊下はこんな感じ

どこもかしこも古くて薄暗い。隙間だらけだし(笑) いいでしょ~~?(笑)

 


 

廊下には古民具がズラリ。
他にも勲章だったり、昔のポスターだったり、木彫りのオブジェだったりが
あちらこちらに展示してあって、そのワケ分かんない感がまた
面白かったりして(笑)


 

北温泉旅館は、各時代の建物が複雑に入り組んだつくりになっていて、
部屋数も50室以上あり、迷子になるお客さんも多いようですが、
帳場を中心に考えると配置がすんなり飲み込めました。

部屋の前に何か目印になるもの(傘など)を置くと、尚分かりやすいと思います。

 

こちらは廊下の壁に貼られた案内図。

苦労の後がうかがえます(笑)

 

 

食事は囲炉裏のある広間で。

黒光りする柱や梁、引き戸の大きさに、昔の祖父の家を思い出しました。

 

夕食。

 

朝食。

どちらも豪華じゃないけど、充分美味しくて、お腹も一杯。
7,500円でこんなにちゃんと食べさせてもらえて申し訳ないくらい。

この日、食事処にいたのは私たちを含めて10数人。
素泊まりのお客さんも何人かいたようなので全体では20人くらいでしょうか。
月曜日でこの数だから、週末は結構な賑わいになりそうですね。

 

 

では、肝心の温泉へとまいります。

 

まずは、映画でお爺ちゃんたちが気持ちよさそうに浸かっていた【天狗の湯】


これは映画のサイトから拝借した写真。     

 

「さあ、さあ、天狗の湯」とワクワクしながら覗いてみれば、

 

このブルーシートは何?(汗)

天狗いないし~~。

 

なんと、先日の台風で屋根が壊れちゃったそうです。

 

シートの裏側(笑) 絵馬が見えます。

 

浴室から脱衣所(笑)を見ると、ここにも絵馬がたくさん。
「子宝に恵まれますように」とか「元気になりますように」とか。
なんとなく御利益ありそう。

【天狗の湯】は浴室も脱衣所もとってもオープン。
廊下から遮るものは玉暖簾のみですから(笑)

 

外からは修復中の屋根が見えました。

修復中ではありますが、入浴はOK。
混浴なので、私は朝5時頃、脱衣所にスリッパがないのを見計らって入りました。

 

 

【天狗の湯】の並びには【打たせ湯】と家族風呂の【ぬる湯】があり、
その先には鬼子母神のお社があります。

 

こちらが【打たせ湯】
浴室内に苔ってのも凄い(笑)

 

内側から鍵のかかる【ぬる湯】
手前は寝湯になっています。寝心地は快適での~んびりできました。

 

つぎは外の湯へ。

ここで下駄に履き替えて外の湯へ行きます。

 

【相の湯】の建物。ここが、向こうに見える【泳ぎ湯】の脱衣所も兼ねています。

 

【相の湯】の女湯。とてもいい雰囲気です。

北温泉はお湯は、ほとんどが単純泉のようで、案内版には無味無臭と記載が
ありますが、顔を近づけるとほんのり鉄臭いです。

そしてどのお湯も皆湯量が豊富。
この惜しげもないオーバーフロー、贅沢の極みでありますわ。

 

 

 

こちらが阿部寛さんも入っていた【泳ぎ湯】
映画を見た方は分かりますよね。

本当に広くてプールのよう。実際泳いだし(笑)

ここは混浴で、横の道からも丸見えなので、私は水着着用で入りました。
(このお湯だけ水着可)
朝6時前だったのでダンナ以外誰もいませんでしたけど。ちなみにダンナは裸(笑)

 

滑りたかったけど、自重しました(笑)

んで、滑り台だから「すべる」ではなく、よく見ると「注意・すべる」。
【泳ぎ湯】は藻だらけで、すんごい滑るんです。
歩くと藻の上に足跡がしっかりつくくらい。
なので、正直なところ、あまり気持ちの良い入浴とはなりませんでした(汗)

 

館内に戻って、

こちらは女性専用の【芽の湯(目の湯)】
眺めがいいです。右側のお湯はたぶんカランの替わりかと。
北温泉旅館は、どのお湯にもカランやシャワーはありませんので。

 


今回、数あるお風呂の中で私が一番気に入ったのが、ここ

 

【河原の湯】です。

最近は薄暗くて閉塞感のあるお風呂が好きで、
露天はさほどという感じだったのですが、この露天は別格。

溢れる緑を眺めながらのひとときはまさに至福でありました。

手摺りの向こうはこんな景色。左手には何段かの堰が見えます。

 

こちらは【河原の湯】の男湯。
広くて解放感はありますが、私は木々が間近でひっそり感のある
女湯の方が断然好みです。

 

というカンジに、1泊2日で【天狗の湯】【ぬる湯】【芽の湯】【相の湯】
【泳ぎ湯】【河原の湯】と、【打たせ湯】以外のお湯、全部入ちゃいました~♪
体にはよろしくない入り方かも知れませんが(汗)


北温泉は、お湯自体よりも、お風呂それぞれの異なる趣とか、
建物の古さとか、カオスな雰囲気とか、そういった旅館まるごとを楽しむ
とこなんじゃないかなって思いましたです。

で、

こちらは豆虎

じゃなくて(笑)、旅館のもう一匹のニャンコ(こちらは結構お年かな)
廊下で寝てるところをナデナデしたら部屋までついて来ちゃって、

 

布団の上で爆睡(笑)

私も一緒に爆睡したかったんだけど、夜中の1時過ぎまで【天狗の湯】で大騒ぎしてる
ジジババのグループがいて寝られず(汗)

「すみませんが、もう少し静かにしていただけませんか」と注意したら
「え?うるさい?そうなの?」ですみませんの一言も無し。
それどころか、ババには睨まれる始末で、その後も延々大騒ぎ。

扉も何にもない場所で騒いだら、近くの部屋にいる者がどんだけうるさいかくらい
分からんかな~。
旅の恥は掻き捨てなのか?
だから団塊の世代は嫌いなんだよぉ~~。


というのが玉に瑕ではありましたが、

それ以外は、と~~~っても楽しい時間を過ごすことが出来ました♪

 

 

26日(火)の朝。快晴。

 

北温泉旅館。

また来れたらいいな~。