***吉井和哉的日常生活***

アリ地獄に嵌って14年半 吉井和哉のない生活は、たぶん考えられない

雪山デビュー@北横岳

2013-12-21 23:26:27 | 美味しい話とか旅の話とか

 

本日は初めての雪山登山を体験しに八ヶ岳の北横岳へ。

北横岳は雪崩や滑落の心配が少ないため、
雪山入門に最適な山なのだそうです。

ちなみに、同行のダンナは、昔々ピッケルワークの訓練も受け、
何度か雪山に登ったとのことですが、なにぶん学生時代の話しですから、
ドの付く初心者の私に毛が生えた程度というところでしょうか。

 

で、

出発は予定よりちょっと遅くなり午前6時半。

そして、中央自動車道の事故渋滞により、更に遅くなるという(汗)

 

でも、高速から見える八ヶ岳は惚れ惚れするくらい綺麗。
北横岳は八ヶ岳の北に位置しているので、写真の山塊の向こうに
隠れていると思われます。

 

諏訪インターで下り、上手くすればロープウエイ駅までチェーン無しで行けるかな、
なんて思ったら、昨日まで結構降ったようで、ほどなくチェーン装着。
年に数回スキーに行ってた頃はスタッドレスをはいていたのですが、
今は数年に1回行く程度だし、予算もないし(汗)で、
面倒だけどチェーンです。といっても、私は傍観してるだけですけど(笑)

 

行く道は樹氷の木々で覆われ、ちょっとメルヘンチック。

 

しおれかけたナナカマドの実も雪化粧で若返り(笑)

 

 

登山の起点となるピラタス蓼科スノーリゾートのロープウエイ山麓駅に
到着したのは10時半。第一駐車場はほぼ満杯でした。
完全出遅れですわ(汗)

 

11時発のロープウエイで山頂駅へ。

ゴンドラ車内から。
右上のガスってるあたりが北横岳山頂(だと思います)

 

山頂駅は11時過ぎという時間もあってか登山客はほとんどおらず、皆スキー場へ。

 

トイレを済ませ簡易アイゼン(チェーンスパイク)を装着し、
坪庭探勝路経由で北横岳へ向かいます。

曇り予報でしたが、歩き出す頃にはガスが切れ始め、青空が見えてきました(嬉)

坪庭は4度目(3度目は昨秋)で、北横岳への登山は高校の林間学校の時と、
息子がまだ小学校低学年だった15年くらい前の2度のみ。

もちろん冬季は初めて。

 

これが冬の坪庭なんですね。

 
風もなく聞こえるのは雪を踏む微かな音だけ。

 

では、静寂の風景を何枚か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時の淡~い淡~い水色の空と雪がつくり出す白の世界は例えようもないほど美しいものでした。

※当初もっと暗い写真だったんですけど、明るく調整してみました。便利だわね~(笑)


 

んで、

これ、マーライオンそっくりじゃありません?

 

ね?ね?(笑)


ちなみに、こういう着氷着雪の形状を『エビの尻尾』と呼ぶそうです。

 

 

坪庭を15分ほど歩いて登山道に入り、北横岳に向かいます。

 

橋を渡って樹林帯へ。

この時の風景がですね、なんていうか、ちょっと現実離れしてて、
まるで、おとぎ話の世界に迷い込むような感じでした。

 

 

樹林帯はずっとこんな感じ。
雪が融け始めたときは頭上注意のスリル満点な道になりそう(汗)

 

 

上を見れば、口がポッカ~ンとなるような美しい景色。

 

 

 

下にも可愛い光景が。

なかなか前に進みません(笑)

 

 

それにしても、本当に見るもの全てが綺麗すぎて現実感無し。


ダンナをそこに置いても現実離れ感はぬぐえず(笑)

 

寒さに関しては、零下20度も覚悟してたんですが、
お昼前後は零下5度で暖かだったらしく、歩きだすとすぐ汗ばむほどで、
途中レイヤーを一枚脱ぎ、ネックウォーマーも外し、ニット帽も脱ぎ、、
でも、汗で濡れた髪の毛がパリンパリンになってきたのでニット帽はまた被り(笑)

暖かいといっても氷点下ですもんね。

 

 

山頂駅から1時間20分をかけて北横岳ヒュッテ到着。

ここもメルヘ~~ンな風景♪
煙突から昇る煙がなんともいいカンジです。

ヒュッテのテーブルでお昼にしたかったけど、
天気のいいうちに山頂へ行こうということで歩みを進め、

ヒュッテから30分ほどかかって、

南峰の山頂にと~~ちゃ~~~~く!!!   

スタンプふっか~~つ(笑)

そんでもって、ヘロヘロで~~す(笑)

ヤマレコとか読むと、この北横岳は「雪山散歩♪」みたいな軽い感じで皆書かれているんですが、
例によって私には結構きつかったです(汗)

特にこの南峰手前の急登はしんどくて、途中吐きそうになりました(大汗)

私の場合、持久力が無いのはもちろんですが、雪山は踏み跡(トレース)を歩いていくため、
ジグザクの楽な登り方が出来ず、また、狭い道幅ゆえ交互通行が多くなり、
その際、離れたところで待たれるとどうしても急いでしまい自分のペースが乱れる
というのが原因ではないかと。

何にせよ、入門レベルの山でヘロヘロになる自分が情けない(泣)


そんな状態でも行き逢う人の足元って意外と目に入るもので、
装備はアイゼンおよび軽アイゼンが一番多く、スノーシューのパーティーがひと組と、
ワカンの人が数名、さすがにツボ足(靴のみ・踏み込んだ形状が壺のようだから)は
いなかったと思います。

靴は殆どの人が冬山用の靴でしたが、スキー靴の人が何人かいたのと、
ボッカのおじいさんが長靴だったのはビックリ。プロはひと味違いますな(笑)


 

こちらは金峰山方面でしょうか。
南峰からの眺めは雲がかかって今ひとつでしたが、今回はこの贅沢な樹氷だけで充分。

 

北横岳は南峰(2471m)と北峰(2480m)、2つのピークがあって、
南峰から北峰までは5分とかからない距離。

この間が森林限界を超えるようで、風が強く寒かったです(写真を撮る余裕なし)

 

北峰山頂にて。眺望まるで無し(笑)

ダンナに「そのポーズは何?」と訊くと、「エビの尻尾を表現してみた」とのこと。

「ふう~ん」(笑)

手に持っているのは写真撮影の時だけ外すマスク。
寒いとやたら鼻水が出るのだそうで、だったらネックウォーマーで覆えば良さそうなものを
「マスクがベスト」と頑なに拒否。
マスクして登る人って珍しいと思うわ(笑)

 

極寒の芸術作品。

 

これで眺望があったらさぞや。
またいつか来てみよう。

 

この先の双子池の雪原も見てみたかったけど、雲行きが怪しくなってきたし
お腹も空いてたので、Uターン。

 

 

ヒュッテに着いた時は雪。

 

予定通り、ここでランチ決行(笑)

 

雪の降る中食べたのは2パック398円のおでん。

激旨!

本当に涙が出るほど美味しかった!

 

 

ホカホカになったところで下山開始。
(カメラはリュックにしまったので写真無し)

 

モフモフの道をパホパホと駆け下ります。

めっちゃ楽しい(笑)

 

でも坪庭に着く頃にはトレースの上に新雪が降り積もり、
杭をしっかり見てないとコースを外しそうな状態(汗)

ちょっと怖かったです。

 

ロープウエイの駅が見えたときは、本気でホッとしました(スマホ撮影)

 

 

美しい風景を眺め、雪道の登りのしんどさを実感し、
めまぐるしく変わる空模様を目の当たりにして、その怖さも少し覚えることが
出来た初めての雪山行。

北横岳に感謝です。

 

 

あ、ニット帽のカメラカバーは、出し入れする時間がもどかしく、
ほとんど使いませんでした(笑)