12月30日、31日の1泊2日で人生2度目の雪山登山をしてまいりました。
場所は群馬県嬬恋村と長野県小諸市に位置する浅間山の第一外輪山である黒斑山。
10月末の無雪期に登ったことのある山です。その時の日記はこちら
黒斑山は、先日の北横岳とともに、山と渓谷社の『ワンダーフォーゲル』という雑誌が
雪山初心者にお薦めとしている山だったのですが、この黒斑山については
『そろそろ人生折り返し地点のややくたびれた中年登山者にこそふさわしい』
との記述がありまして、これは行かねばイカンでしょうと(笑)
ということで、午前6時半に出発。
写真は上信越道から見える浅間山(右)と、左側の山は黒斑山じゃないかと思うんだけど、
違ったらゴメンナサイ。
そんでもって、黒斑山の上部右側にポチッと突き出ているのがトーミの頭じゃないかなと、、
違ったら益々ゴメンナサイ(汗)
現地にはチェーン装着時間を加味しても9時半には到着するだろうと考えていたのですが、
今回もまた事故渋滞があり、
高峰高原ビジターセンター到着は、予定より大幅に遅れ、午前10時20分(汗)
トイレ@100円(任意)を済ませ、
昨日買ったばかりの10本爪アイゼンなど装備を整え、10時40分に出発です。
北横岳はチェーンスパイクを使い、本格的なアイゼンは今回が初めてですが、
ほとんど違和感無く、しっかり雪に食い込んでくれて上りも下りも不安なく歩けました。
優れものだわねぇ。
コースは前回と同じく、往きは表、帰りは中コース。
ダンナはアイゼン無しでどの程度歩けるものか試したいとのことで
シェルターまで何も着けず。
危ないからやめときなよって言ったんですけどね(汗)
お天気は上々で、振り返ると小さいけど富士山♪
ズーム↓
裾野の右手前は瑞牆(みずがき)山、かな。
大ヤスリ岩が見えるような気がする。
そうすると左が金峰山?五丈岩がこれまた見える気がする(笑)
もう少し登って、
篭の登山の右奥にどっしりと構えるのは四阿山(あづまやさん)という山らしいです。
視線を左にずらすと、
遠くに北アルプスがお目見え。
ズーム↓
穂高連峰、ですよね?(誰に訊いてるw)
更に左へ。
こちらは八ヶ岳。八ヶ岳は分かりやすくて有り難い(笑)
山塊の一番右が蓼科山、その左が先日登った北横岳と思われます。
10時40分出発だからトレース(踏み跡)もバッチリ(笑)
後ろから来る人はなく、行き逢う人もごく僅か。
すこぶるマイペースで登ります(嬉)
それでもそこそこ息があがるという時、
疲れも吹っ飛ぶ浅間山のチラ見せ(笑)
縦縞だ~~~♪
後ろには、あれは妙高あたりになるのかな(自信なし)
槍ヶ鞘のシェルター到着。
ここでダンナは予定通りアイゼン装着。
その間に私は糖分補給。
いわゆる行動食というもの、数少ない登山経験ではありますが、私は羊羹に決めてます。
食べると即座にエネルギーに変わる、気がします(笑)
ちなみに水分は冬山ではハイドレーションだと凍るという話しなので
サーモスのボトルにアクエリアスをホットにして入れてます。
アクエリアスホット、結構イケますぜ(笑)
そういえば、サーモスのことを山に登る人は何故か皆テルモスって言うんだけど、
あれはなんでだろう。
というどうでもいいことは置いといて、
シェルターまで来ると、赤ゾレまでもう少し。
1度でも登ったことがあると先が読めて楽なものなんですね。
赤ゾレの頭到着。
凱風快晴ならぬ無風快晴!
綺麗だぁ~~~~~~。
こういう景色が見えるだろうと予想してても、やっぱ感動してしまう。
晩秋の景色も良かったし、白と黒と青のこの風景もホントに素晴らしい。
で、
前回、右側の剣が峰が入らなかったのが悔しくて、
その後買い込んだ超広角レンズ(10~24mm)で撮った写真がこちら↓
浅間の左にトーミの頭、右に剣が峰、両方入りました~~(笑)
絵的にはちょっと散漫な気もするけど、気持ちいいからOK(笑)
買って良かったわ(自己満足)
ここまで1時間40分近くかかっちゃったけど、前回ほどヘロヘロにはならず、
マイペースで登れたせいか、初雪山の北横岳よりずっと楽に感じました。
トーミの頭へ。
空の青がとっても濃いです。
たまに振り返ったり、下を覗き込んだりして高度感を楽しみ、
濃い青をバックにした木々の美しさに目を奪われながら、
キュッキュッと雪を踏みしめ、
トーミの頭到着。
うっほ~~
まるで、浅間山が両手を広げ迎えてくれてるようじゃないですか。
来て良かった~~。
連なる外輪山も、またなんてカッコいいんでしょ。
てなことで、ハイテンションポーズ(笑)
頭上に位置してるのが黒斑山頂上です。
10月末の時でも、かなり風が強く寒かったトーミの頭ですが、
この日はほぼ無風で、とても暖か。アウター無しでOKでした。
足元から300m下は湯の平高原。
雪を被った木々が、生クリームたっぷりケーキの上を飾るツリーみたいに見えます。
しばし景色を堪能し黒斑山山頂へ。
これシャクナゲです。閉じた傘みたい。
春になったらこの葉っぱが開くのかな。
前回途中まで下りていった草すべりの道は、腰までの雪を三脚を担いだ男性が
必死にラッセルしてる状態だったので今回はパス(笑)
午後1時過ぎ、山頂(2404m)到着。
定番ショット。
誰もいません。
こんな道を通って来ました。
しばらくいても誰も来ないので、ここでお昼。
今回はシチューをつくってきて、それを温めるだけ。
絶対美味しいはずと思ったら、火加減の調整が難しく、焦げ付いてしまいました(汗)
ドロッとしたものはイカンのですね。
でも、それでも美味しい山ごはんマジック(笑)
ずいぶんゆっくりしてましたが、食事休憩の間も蛇骨岳の方から来た女性3人組が
通っただけの貸切状態。
なんと贅沢な。
絶景に後ろ髪を引かれながら下山。
中コースはボブスレーのコースみたいになってました。
ザクザクホイホイ。
無雪の時よりずっと楽です。
が、ダンナは前半アイゼン無しで無理な力を使ったためか、
太ももの付け根が痛みだし遅れることしばし。
だから言ったのにな~(汗)
で、
お宿はビジターセンターのお隣の高峰高原ホテル
外観撮り忘れました(汗)
お部屋は和室の8畳間。過不足ありません。
窓からは富士山が見えます。
お風呂は温泉大浴場。
特に凝った作りとかではないけど、美しい夕暮れの山並みを眺めながら
ゆっくり浸かる時間は至福のひとときでありました。
夕食はちょっと意外な洋食のコース料理。
これがなかなか♪
豪華な食材を使っているわけじゃないけど、ひとつひとつが
きちんと真面目に美味しかったです。
担当してくれた女性スタッフの応対もとても気持ち良くて、
ダンナとともに、つい上高地のあのホテルの女性スタッフと比べてしまいましたぜ(汗)
夜は満天の星に恵まれ、念願の星空撮影。
これが想像以上に難しい(汗)
最初は外で撮ってたんだけど上手くいかず、部屋の窓から何枚か撮って、
そのうち一番まともなのがこちら↓
う~~~~ん、、
次頑張るわ(笑)
明けて翌日は12月31日。
こちらは朝焼け。まぁ良し(笑)
朝食は、『ザ・旅館の朝食』というもの。
潔ささえ感じます(笑)
ラウンジでサービスのコーヒーをいただいてチェックアウト。
今日はちょこっと雪の野山を散策。
これもお初のワカン。輪かんじきのワカンですね。
せっかくだから雪原をラッセルしてみました。
初ラッセル~~~~~
面白~~~い
けど、これだけですんごい疲れたので、あとは他のラッセル跡を行きました(笑)
降雪後の登山道をラッセルしてくれる人は神様だと思いましたです。
いや、ホントに。
森の中に入ると、動物の足跡があっちこっちに。
動物たちが歩いてる姿を想像するのがやたら楽しいです。
これは野ウサギ。
これは、、カモシカ?よく分からず(汗)
4本指で全体が20センチ以上あって、欽ちゃん走りみたいな斜め歩きのこれ、
なんでしょ?クマ?分かりませ~ん(汗)
要勉強ですな。
チラチラと雪が舞うと、雪の結晶がいつまでも融けず、カメラカバーが天然の雪柄に♪
蛇足ですが、ニット帽のカメラカバーはお役御免で市販品を買いました。
これ安い割に使い勝手いいです。
山登りも楽しいけど、ただ歩くのも楽しい。
もっと散策したかったけど、ババ様のショートのお迎えがあるので
午前中で切り上げ、
小諸の懐古園入口脇のお蕎麦屋さん、草笛本店にてお昼。
ちょっと早めの年越し蕎麦。夜も食べるんだけどね(笑)
大盛り頼んだっけ?というくらいの大量のお蕎麦はごく普通の味だったけど
黒ごまのおはぎが絶品。
美味しかったよぉ~
ということで、
年末遊んじゃったから、年始は寝正月予定でございます(笑)