今回の山行は、八ヶ岳の主峰である赤岳の麓の赤岳鉱泉に泊まって、
稜線の地蔵の頭あたりから、雄々しく聳える雪の赤岳を眺めるというもの。
山頂は、よっぽどの好天とベストの体調に恵まれれば、という計画でございました。
で、美濃戸という場所から赤岳に向かう場合、バス停のある美濃戸口からか、
そこから車なら10分、徒歩だと1時間の林道を経た美濃戸からスタートすることになります。
6月末に行ったときは車で美濃戸まで入りました。
積雪期の林道は、車の場合、雪道仕様であることが必須とのことで、
宿に予約を入れた時も「歩いたほうが賢明」とアドバイスをいただいたのですが
ノーマルタイヤにチェーンで大丈夫という情報もあり、
なにせ少しでも体力を温存したい中年夫婦ゆえ、「ま、大丈夫だろう」と、、
その判断が甘かった。
物凄く甘かったです。
午前8時。この橋を渡って、登坂のカーブに入ったところで、
スタック(汗)
ウィーーーーン ウィーーーーン タイヤは空回り。
すぐ後ろの車が通れるよう端に寄せようとすればするほど車体は斜めになり、
ますます道を塞ぎ、後部は崖落ち寸前。
後続車の人、ごめんなさい(汗) ごめんなさい(汗)
そしたら、その車の人や、ずっと下のカーブの空き地に駐車して登山の準備中だった人、
更には通りかかった登山の人がザックを置いて協力してくれて、それも何人も、、
スコップで土を盛ったり、牽引を試してくれたり、何度も何度も押してくれて、、、
その間にJAFに救援依頼をして、美濃戸口の係りの人に後続の車は林道に入らないよう、
手配を依頼し、、
スタックから40分後くらいでしょうか、協力の方々のおかげで
車はスタックから抜け出し、邪魔にならないところに移動することができました。
有難くて涙が出そうになりました。
登山のウエアが泥ハネで汚れてしまった方もいらして
でも「大丈夫、大丈夫」って。
甘い判断でたくさんの人に迷惑をかけて、責められたって仕方ないのに、
誰もそんなことは言わず、、
あの方たちの協力がなければ、JAFが来るまで動くことは出来なかったと思います。
もっと大勢の方に迷惑をかけてしまうところでした。
ここを読んでくれるわけもないですが、せめてもの気持ちで書かせてもらいます。
ご協力くださったみなさま、本当に本当にありがとうございました。
そして、足止めをしてしまったみなさま、本当に本当に申し訳ありませんでした。
これはJAFを待っている間に撮った写真。
写真だと分かりづらいですが、結構な斜度の登り坂です。
余裕で車が脇を通り抜けられる位置まで移動しています。
こちらは後ろ側、来た道です。
このままバックで下って、カーブのところでUターンして美濃戸口まで戻ることも
考えましたが、止まらずに駐車してある車にぶつかることや、登り返しの坂でまた
スタックしないとも限らず、このままJAFを待つことにしました。
JAFは本来諏訪支部が対応するところを、依頼が多く対応不可とのことで
松本支部からとなり到着したのが10時30分、
救援依頼から約2時間20分とかかりましたが、でも、
待つのは自分たちだけになったので気は楽でした。
無事、美濃戸口の駐車場まで牽引してもらって手続きを完了したのが午前11時。
自動車保険にロードサービスも付帯していましたが、状況からJAFの方が
確実かなと思い、現在は非会員ですが依頼した次第。それで良かったと思います。
係りの人は手際よくかつ親切に対応してくれましたし、この金額は、あの場から
戻ってこれた対価として高くないと感じました。
で、美濃戸口から出直すことも出来ましたが、精神的にドッと疲れてしまったので
山行は中止、赤岳鉱泉の泊まりをキャンセルして帰路へ。
小屋にも迷惑をかけてしまいました(汗)
かなり落ち込みまして、
少しでも元気が出るように原村のレストランでガッツリなランチをしたら、
ホントに元気が出てきて、それじゃ、このまま帰るのももったいないから
温泉でも、と諏訪湖畔の片倉館へ。
時間帯が良かったのか、あの千人風呂にしばらくの間、私ひとり。
ああ、なんて幸せ。
この罰当たりが、という声も聞こえますが(汗)
これですっかり回復したかに思えたんですが、
帰ってきてから思い返して、本当にバカだったなぁって、またズ~~~ンと暗くなってて、
ダンナは「なんかカラダが痛い」って、さっき熱を計ったら38度近くあって(汗)
精神的な疲れからの発熱だろうけど、
もしかしたら、あのまま山に入って発熱というのを回避するための
スタックだったのか?とか都合よく考えたり、
いや、それにしちゃ迷惑かけすぎだから(汗)
本当に大迷惑かけちゃって、ダンナも私も猛反省。
トホホです~~