みなさん、おはようございます。今日は連休最終日、雨ですが。石川県の豪雨災害、鹿児島県であった8・6水害と似た状況です。一か所の災害ではなく各地で同時受災し、道路の寸断などで高速道路や一般道を利用できなくなって移動も容易でなくなった記憶があります。それでも鹿児島は立ち直りました。石川県の皆さんも頑張って下さい。
さて今日ご紹介するのは「大宮神社」とすぐ近くにある入来麓の武家屋敷群です。
大宮神社というと特徴がなく、埼玉県にでもあるの?なんて。この付近の地名が日の丸といい、君が代発祥の地と書くと結構特徴的?です。場所は国道328号線、東は大楠で有名な蒲生、西は樋脇を通って薩摩川内へという国道42号線との交差点近くに大宮神社があります。神社の境内には、「君が代発祥の地」と書かれた 簡素な碑が建っています。「君が代」の歌は、千数十年ほど前、延喜五年に出た歌集「古今和歌集」の巻7、賀歌の初めに「題しらず」「読み人知らず」として載っているのが歌の初めです。大宮神社で、奉納されている入来神舞という舞がありますが、天の岩戸神話を演じたもので,その中の一つに「十二人剣舞」があります。舞人が左手に太刀を持って登場し鬼神の前に出て「君が代は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」と声高らかに朗詠します。この神舞は700年前から踊り継がれていて11月23日(大宮神社祭)と大みそかに行われます。この神事舞から入来が「君が代」のふるさとと言われるようになりました。
以前、出水の武家屋敷を紹介した際、「麓」について説明しましたが、外城における統治の中心地が麓です。中世の名残を残す町並みがよく保存されていて、2003年12月、知覧武家屋敷群、出水武家屋敷群に次いで、鹿児島県で3番目の伝統的建造物群保存地区(武家町)に選定されました。川の自然石を使った独特の玉石垣とその上に植えられた茶やイヌマキなどの生垣が歴史の証人として私達に語りかけてくれるようです。