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配信映画『オビ=ワン・ケノービ』

2022年06月26日 23時00分00秒 | 映画関係

[映画紹介]

2016年8月にハリウッド・リポーター誌が行った
「スピンオフ映画にふさわしいスター・ウォーズのキャラクターは誰か」
という投票では、
オビ=ワン・ケノービが圧倒的な1位を獲得した。

当初、スティーブン・ダルドリーが監督を務める
スピンオフ映画の企画としてスタートしたが、
「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」(2018)の興行的失敗を受けて、
配信のリミテッドシリーズとして作り直されたもの。

「スター・ウォーズ」公開から45周年にあたる
今年5月27日にDisney+ で配信開始。
毎週水曜日に1話ずつ配信され、
先週、最終話第6話で配信終了。

本作の舞台は、
エピソード「3」と「4」の間に位置し、
ジェダイが滅亡し、ルークとレイアの双子が
それぞれ預けられてから10年後の出来事を描く。

惑星タトゥイーンに暮らすオビ=ワンは、
ベン・ケノービと名乗り、
正体を隠して砂漠の外れで密かに暮らし、
ルークの様子を遠くから見守っている。
(食肉加工工場で働く設定って、なぜ?)

帝国は、ジェダイの残党狩りを続けており、
尋問官と呼ばれる者たちが度々タトゥイーンにやってくる。
尋問官のリーダーである大尋問官は、
長年捜しても見つからないオビ=ワンは死んだと思っているものの、
子分のサード・シスターはそうは思っておらず、
彼女はオビ=ワンの捜索を信条にしている。

一方、オルデラン王室に引き取られたレイアは、
子どもながら既に奔放な性格が現れており、
度々両親の隙をついて一人で森へ行ったりしている。
しかし、森で怪しげな男たちが待ち伏せしており、
誘拐されて貨物船でダイユーへと連れ去られてしまう。

レイアの養父母のオーガナは、助けを求めてオビ=ワンへ連絡するが、
オビ=ワンはルークを見守るため
タトゥイーンを離れられないと拒否する。
それでも、レイアの重要性を知っているオビ=ワンは、
救出を決心し、船に乗ってダイユーを目指すことになる・・・

というわけで、事件の発端であるレイアの誘拐がなされ、
レイア救出と逃亡の話の核を作る。
オビ=ワンは、
「3」を引き継いで、ユアン・マクレガーが演ずるが、


わずか10年の間に、予想以上に老け込んでいる、という印象。
「もう昔の私じゃない」と断る言葉が哀しい。

(ジェダイは、そんなことは言わないぞ)


レイアの救出を決意したオビ=ワンが、
砂漠に隠したライトセーバーを取り出すところは泣かせる。

第2話では、
レイアの誘拐は、実は、オビ=ワンを誘い出すためのだったことが判明。
レイアを連れて逃げ出すことに成功したオビ=ワンだったが、
レイアはオビ=ワンのことを信じておらず、
勝手に一人で走って逃げてしまう。
建物の屋上から落ちたレイアを救うために、
オビ=ワンが久しぶりにフォースを使ったことから、
レイアはオビ=ワンをジェダイであると信じることに。

オビ=ワンを罠にかけたのは、
尋問官の部下、サード・シスターで、
これ以降、サード・シスターとオビ=ワンは宿敵として対することになる。
そして、サード・シスターを通じて、
かつての弟子アナキン・スカイウォーカーが生きており、
ベイダー卿になったことを知らされ、オビ=ワンは激しく動揺する。

第3話では、逃げるオビ=ワンの前に、
ついにダース・ベイダーが登場。
10年ぶりの師弟対決となる。
ただ、オビ=ワンは老けたことと、
久しぶりの戦闘でふるわない。

以下、敵と思っていた人物が
実は味方だったり、という意外性もあり、
艱難辛苦の末にレイアを救出したオビ=ワンは、
レイアを養父母のもとに届ける。
この時、レイアとオビ=ワンとの関係は、
深い愛情と信頼で結ばれている。
レイアを演ずる子役のヴィヴィアン・ライラ・ブレアが達者。


タトゥイーンに戻ったオビ=ワンは、
何も知らないルークと言葉を交わす。
そして、砂漠の古巣に戻るオビ=ワンの前に、
「あの人」が登場する。・・・

「3」の続きだから、
ルークの叔父夫婦のジョエル・エドガートン
ボニー・ピエスも出演。
なにしろ、「3」では、セリフなしで、
ほんの数カットしか写らなかった人物。
若きアナキン役のヘイデン・クリステンセンも回想場面で登場。
そして、最後の「あの人」。
やはり、嬉しい。

音楽は本作オリジナルだが、
第6話で、待ちかねたように、
「ダース・ベイダーのテーマ」と「フォースのテーマ」が鳴り響く。

そして、「4」につながるのは、
その10年後くらい。
オビ=ワンは、かの名優でナイトの
アレック・ギネスに引き継がれる。

全6話で、合計4時間39分

   

監督は、デボラ・チョウ

「スター・ウォーズ」の世界観が見事に継承され、

ファンだったら、見逃せない。

 



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