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ロシア日本上陸

2022年06月25日 23時00分00秒 | 政治関係

世界はロシアのウクライナ侵略という暴挙に震撼としたが、
軍事力で国境を変更する、
という国連憲章を破る国が現実に現れ、
その上、その国が
国連の安全保障理事会の常任理事国だという
国連の機能不全が明らかになった。

日本はそのロシアと接しているばかりでなく、
強大な軍事力を背景に
虎視眈々と台湾を狙っている中国や
核とミサイルで他国を威嚇する北朝鮮という
やっかいな国々と国境(海)を接している。

尖閣への侵略、沖縄への侵略、
北海道への侵略も
小説の中での出来事とは言えない現実味を帯びて来た。

その問題に関連して、
大阪大学名誉教授の加地伸行氏が、
産経新聞に興味あるコラムを書いている。

「日露もし戦わば・・・」というのがそれで、
ウクライナと日本は地形が違い、
ウクライナはロシアと地続きの平野であるが、
日本は周囲が海に囲まれており
敵がいきなり戦車で日本に乗り込むのは困難。
つまり、海を基本的防壁とする国防計画を徹底することだ、とする。

そして、こう述べる。

海防にはもう1つ大きな利点がある。
すなわち戦争学的には、
海から上陸して内地へ進軍するとき、
軍勢は相手国軍の3倍必要とされる。
今回のウクライナへのロシア侵略軍は、
地上であるので通常数である。
しかし、露軍が海から日本に上陸しての戦闘となると、
3倍の動員となる。
すなわち上陸という不利の下、
3分の1は死傷、
3分の1は船を守り、船からの諸補給要員、
残る3分の1が実質的戦闘要員、
総計すれば3倍の兵力が必要。

これに対してわが国陸上自衛隊は、
戦車なき露軍(人数は日本側と同じ)を自力で倒す。
武器補給以外は米軍に頼らない。

わが自衛隊は20万余。
対する露軍は3倍の60万の兵力を使って対等となる。
しかし軍隊を乗せたロシア船の多くは
優秀なわが海上自衛隊によって海の藻屑となってゆくだろう。

戦国時代、城作りでは必ず堀で城を守った。
日本は、海という自然の堀で守られている。
なるほど、と少しだけ安心した。

昔、「領土的野心」が他国への侵略という事態を生んだ。
第二次世界大戦で、
それは無駄な情熱であることを
世界は実感した。
だから、国連憲章でそれを禁止した。
今回のロシアの行為は、
時代遅れな「領土的野心」を持つ指導者が
今だに世界には存在していることを明らかにした。
中国の指導者も「領土的野心」を隠そうとしない。

国の存在を他国は尊重しなければならない。
その国の国民の安全・安心を奪い、
建物を爆撃し、国土を蹂躙する権利など、
誰も持ってはいない。
ロシアがウクライナに敗北することは、
そのことを世界全体が認識することになる。
だから、世界はウクライナを応援しなければならない。

 



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