白昼の幻想
おすすめ度
原題:THE TRIP
制作:1967年 アメリカ
製作: ロジャー・コーマン
監督: ロジャー・コーマン
脚本: ジャック・ニコルソン
出演:ピーター・フォンダ デニス・ホッパー スーザン・ストラスバーグ ブルース・ダーン ピーター・ボグダノヴィッチ
お久しぶりです。復活しました。髭ダルマLOVEでございます。暫く旅に出ていました(嘘です)。また今日から更新を再開していきたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。
久々なので、テンション高めの作品で行かせて頂きます。というわけで今日は「白昼の幻想」です。1960年代に全米で社会現象となったLSDドラッグ・カルチャーを映像で再現したあのロジャー・コーマンの意欲作。あのニコルソンが脚本を書いております。演技もそうですが脚本もなかなか飛ばしてます。
ポール(ピーター・フォンダ)はCM映画のディレクターとして日々忙しく過ごしています。そんな中、妻サリー(スーザン・ストラスバーグ)は離婚を迫られます。公私共に高まるストレスと不安。それを解決しようとポールは、LSDの服用を試む事を決意します。そこで友人ジョン(ブルース・ダーン)立会いの下でLSDを体験したポールは、現実と幻覚の世界を行き来していきますが・・・。
観客は観ながらにしてLSDを疑似体験できるというふれこみで当時若者に支持されたそうです。この作品それはそれはサイケデリックです。低予算ながら、とっても勢いのある尖った作品ですね。「やってみないと撮れるかい!」ということで、ロジャー・コーマン自身もLSDを体験したそうです。すげー(笑)
それから、このキャスティング。思い出すでしょ?そうです「イージー・ライダー」。デニス・ホッパーとピーター・フォンダそしてジャック・ニコルソン。この3人の初顔合わせですねっ。才能のある若い人材を発掘したロジャー・コーマンは偉大です。
作中で流れる「Flash,Bam,Pow」という曲がフリッパーズギターの「GROOVE TUBE」のイントロでサンプリングされています。最初気づいたとき何となく感動したのを覚えています。こういうオマケ的なちっちゃい発見ってウレシイですよねっ。
正直、観る人によっては受け入れがたい作風です。なんたってロジャー・コーマンですし。興味のある人には結構おご馳走です。
・白昼の幻想@映画生活