徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

血と骨

2007年07月21日 | ★★★


血と骨
おすすめ度
制作:2004年 日本
製作:石川富康 西村嘉郎 沼田宏樹
監督:崔洋一 
原作:梁石日(ヤン・ソギル)
脚本:崔洋一 鄭義信(チョン・ウィシン)
出演:ビートたけし 鈴木京香 新井浩文 田畑智子 オダギリジョー 松重豊 濱田マリ 中村優子 北村一輝 柏原収史 寺島進

梁石日の自伝的小説を映画化した「血と骨」です。

1920年代、一獲千金の夢を胸に済州島から日本に渡って来た金俊平(ビートたけし)。彼は李英姫(鈴木京香)を強姦し結婚。ワンマンで強い上昇志向で商いは成功しますが、気性が荒く息子の正雄(新井浩文)らにも暴力をふるい、家庭を顧みない俊平。皆彼を恐れ、誰一人逆らえるものはいません。ある日俊平の息子と名乗る青年(オダギリジョー)が尋ねてきます。

壮絶な物語です。観終わった後、暫く呆然としてしまいました。本当にこの映画はビートたけしありきだと思います。崔監督が是が非でも彼にに演じて欲しかった理由はこれを観てよく分かりました。原作者自身が父親と重なり恐怖したという、たけしの演技は本当に迫力があり、鬼気迫るものがありました。でも一番驚きは、パンチの効いたこの人物が実在したという事ですが…(汗)

脇を固める役者さんたちも皆素晴しい演技でした。いちばん気になったのが松重豊。渋い演技が光っていました。あと忘れちゃならない濱田マリ(笑)。思いのほかとってもいい感じ。こういうおばちゃんいるなあ。というあるあるな感じがリアルでした。

ストーリーもキャストみんな濃いわ、個性的だわ。観ているだけでエネルギーを使う映画でした。あー。疲れた。

血と骨@映画生活
前田有一の超映画批評



にほんブログ村 映画ブログへ

ブログランキング・にほんブログ村へ