徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

夢駆ける馬ドリーマー

2007年07月12日 | ★★★




夢駆ける馬ドリーマー
おすすめ度
原題:Dreamer: Inspired by a True Story
制作:2005年 アメリカ
制作:マイケル・トーリン ブライアン・ロビンズ
監督・脚本:ジョン・ゲイティンズ
出演:カート・ラッセル ダコタ・ファイニング クリス・クリストファーソン エリザベス・シュー デイヴィッド・モース

昨日のダコタ・ファイニングつながりで引き続きこれもまた、ハートウォーミング系。「夢駆ける馬ドリーマー」です。

牧場経営とトレーナーをしているベン(カート・ラッセル )は、娘のケール(ダコタ・ファニング )とに馬の調教へと出かけます。ベンが担当している馬のソーニャドールが走る姿を見てケールは強くひきつけられ人目で気に入ってしまいます。そしてレースの日がやってきます。しかし出走直前に、ベンはソーニャの異変に気づきます。オーナーに出走をやめるよう促しますが、聞き入れてもらえません。その結果ソーニャはレースで足を骨折してしまいます。オーナーは安楽死を命じますが、ベンは自分のギャランティと引き換えにソーニャを引き取ることを決意します。

脚本家ジョン・ゲイティンズの初監督作品。1頭の傷ついた馬を通して家族の絆を再び取り戻すというお話です。最初「実話もの」だと思っていたら、どうやらモデルになった馬が実在しただけで、家族や牧場は全くのフィクションらしいです。

かなりベタです。でもそのベタさがこの作品の魅力です。観ていると何故か子供の頃に観た「大草原の小さな家」を思い出してしまいました。

カート・ラッセルの演技は達者で渋くダコタ・ファイニングも相変わらず巧いです。(あの歯並びは気になりましたが、最近矯正したと聞きちょっとほっとしました。)クリス・クリストファーソンとカート・ラッセルが何気に似ているんです。なので「親子」という関係が物凄くはまっていました。

家族揃って観れる後味のよい作品です。

夢駆ける馬ドリーマー@映画生活
前田有一の超映画批評



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シャーロットからのおくりもの

2007年07月11日 | ★★★


シャーロットのおくりもの
おすすめ度
原題:Charlotte's Web, The Movie
制作:2006年 アメリカ
監督:ゲイリー・ウィニック
原作:E.B.ホワイト
脚色:スザンナ・グラント キャリー・カークパトリック
出演:ダコタ・ファニング 
声の出演:ジュリア・ロバーツ スティーヴ・ブシェミ ジョン・クリース ドミニク・スコット・ケイ

さて。こちらもDVD鑑賞会の作品です。日頃観ないシリーズは続きます。「シャーロットのおくりもの」です。

ある朝、サマセットいう田舎町の農場を営むエラブル家で11匹の子ブタが生まれます。しかし、母ブタの乳は10個。一番小さな1匹は母乳を飲むことが出来ません。これでは育つことができないと、危うく殺されそうになったその時、見かねた少女ファーン(ダコタ・ファイニング)は、その子ブタの世話を買って出ます。

その子豚をウィルバー(声:ドミニク・スコット・ケイ)と名付け、大切に成長を見守ります。どんどん大きくなるウィルパーをこれまでどおり自宅で飼うことが出来なくなり、近所に住むおじさんの農場の元へと貰われていきます。そこでウィルバーは、クモのシャーロット(声:ジュリア・ロバーツ)と仲良くなります。彼にとってファーン以外の初めての友達です。農場での生活に慣れてきたある日「春に生まれた子ブタは雪を見ることが出来ない運命」だと牧場の仲間に知らされます。なんと春に生まれた子豚は燻製小屋に入れられクリスマスのハムにされてしまうのです。これを恐れるウィルバーに、聡明で心優しいシャーロットは、ある贈り物をします。

これ、もしひとりで観てたら泣いてました(笑)お酒のせい?いや、いや。そんなことは無いはずです。友情・愛情・弱肉強食・生と死とてんこもりの内容です。私、かなり侮っておりました。

「とくべつなぶた」「さいこう」「ピカピカ」「ひかえめ」このとてもシンプルな4つの言葉にグッときます。原作はE.B.ホワイトの児童文学だそうですが。児童文学ってすごいなあ、と改めて感動。シンプルなぶんメッセージがストレートでズシンときます。そしてとっても奥深い。あー。びっくりした。

ちなみに。この作品。何か食べながら観ない方がいいかもしれません。妙にリアルな描写もあるので。私は「おえっ。」となりました。(これもお酒のせいかな??)

シャーロットのおくりもの@映画生活
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幸せになるための恋の手紙

2007年07月10日 | ★★



幸せになるための恋の手紙
おすすめ度
原題:THE OTHER SIDE OF HEAVEN
制作:2001年 アメリカ
制作:ジェラルド・R・モーレン ジョン・ガーベット ティム・コディントン
監督・脚本:ミッチ・デイヴィス
原作:ジョン・H・グローバーグ
出演:アン・ハサウェイ クリストファー・ゴーラム ジョー・フォラウ ナサニエル・リーズ ミリアマ・スミス アルビン・フィティセマヌ


週末に友人と一緒にDVD鑑賞をしました。彼女と観ると日頃自分が観ないジャンルに触れることができて新鮮です。というわけで観ました。「幸せになるための恋の手紙」です。

宣教師のジョン(クリストファー・ゴーラム)は、布教とアメリカの文化を伝えてほしいという要望に応えて、恋人ジーン(アン・ハサウェイ)を残し、単身、トンガに旅立ちました。任期は二年半。言葉もまともに通じない島で、奮闘するジョン。彼の心の支えは、ジーンから届く手紙。そんな彼女の存在を支えにジョンはゆっくりと、島の人々と心を通わせていきます。

ぶっちゃけ、私はダメでした(笑)ふわふわしてて。

『「シンドラーのリスト」のプロデューサー×「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイ!最高のスタッフ&キャストで贈る、冒険と感動のロマンティック・ヒューマン・ドラマ!!』という解説がありましたが。冒険?感動??ロマンティック???うーん。どうなんでしょうか。実話ベースだということでしたが…。そうですか。宗教観の相違でしょうか?なんですかね。とりあえず最期まで観ましたが。

クリストファー・ゴーラムとアン・ハサウェイが好きな方は是非どうぞ。ただし、アン・ハサウェイの影はかなり薄いです。…汗)

幸せになるための恋の手紙@映画生活
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DEATH NOTE デスノート the Last name

2007年07月09日 | ★★★★


DEATH NOTE デスノート the Last name
おすすめ度
制作:2006年 日本
制作:佐藤貴博 福田豊治 小橋孝裕
監督:金子修介
原作:原作:大場つぐみ 小畑健
脚本:大石哲也
出演:藤原竜也 松山ケンイチ 戸田恵梨香 中村獅童 池畑慎之介 藤村俊二 鹿賀丈史 片瀬那奈

昨日に引き続き、いよいよ後編の「DEATH NOTE デスノートthe Last name」です。さてさてどんな結末なのでしょうか??

恋人、詩織(香椎由宇)の死をきっかけに月(藤原竜也)はキラ対策本部に加入することに成功します。そして、月とL(松山ケンイチ)、2人の天才が対峙し壮絶な頭脳戦が始まります。そんなある日「第2のキラ」が登場します。さくらTVを利用し、自身を「第2のキラ」と称して、キラを否定する者を次々と殺していきます。顔を見るだけで相手の名前と寿命が見える能力「死神の眼」を手に入れていると察した月はLより早く「第2のキラ」と結託しようと画策します。そんなある日、その「第2のキラ」が月の前に現れます。2冊目のノートの持ち主はアイドルの弥海砂(戸田恵梨香)でした。

なるほど~。そういう結末ですか。原作自体結構無理から連載を延ばして最終回を迎えていたので、映画の結末のほうが無理がなくて良かったと思います。突っ込みどころは満載ですが、総合的には良い出来だったと思います。人気原作をベースに実写にするのは色んな意味でリスクが高いと思いますが、私個人としては前・後編通してとても楽しめました。

でも、これ観て気づいたんですが、結構原作の細かいところを忘れていたので、もう1回まとめて読み直してみようかな?と思ったりなんかしました。いつになるやら分かりませんが(笑)

デスノート the Last name@映画生活
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DEATH NOTE デスノート 

2007年07月08日 | ★★★




DEATH NOTE デスノート 
おすすめ度
制作:2006年 日本
監督:金子修介
原作:大場つぐみ 小畑健
脚本:大石哲也
出演:藤原竜也 松山ケンイチ 瀬戸朝香 香椎由宇 細川茂樹 戸田恵梨香 中村獅童 藤村俊二 鹿賀丈史

やっと観ました。私は不定期で友人とDVD鑑賞会をしています。その友人と「これは一緒に観ようね」と約束をしておりまして。この週末ようやくお互いの都合が合いました。よかった、よかった。

さてさて。私は子供の頃「週間少年ジャンプ」を愛読しておりました。ドラゴンボール、キン肉マン、ハイスクール!奇面組、男坂、北斗の拳、ジョジョの奇妙な冒険、魁!男塾…などなど数々の名作に夢中になり、毎週火曜日が楽しみでした。いつ買うのを止めたらよいか分からないままつい最近まで買ってました(笑)で。買うのをやめたきっかけがこの「DEATH NOTE」の連載終了でした。そんなわけで微妙に思い入れのある作品です。

ノートに名前を書かれた人間は死ぬという死神のノート「デスノート」。ある日正義感の強い優秀な大学生、夜神月(藤原竜也)のもとにノートが。「犯罪を法律で裁く限界」に対してジレンマを感じていた月は早速そのノートで「制裁」を下していきます。それを境に、世界の犯罪状況は一変してしまいます。謎の殺人犯キラとして、ノートの力で凶悪犯の命を次々と奪っていきます。この奇妙な事件に警察もお手上げ状態です。そこで数々の難事件を解決してきた世界的名探偵L(松山ケンイチ)が指揮を執ることになります。Lはキラが日本にいると断定。その後、偽の生放送を流してキラが関東地方にいることまでを特定します。Lにより月は次第に追い詰められていきます。

松山ケンイチ君。いいですねえ。あの奇天烈なキャラクターをあんなに違和感無く演じる彼はすごいです。作中何やらずううっと甘ったるいものを食べ続けている彼。見ていたら気分が悪くなってしまいました。松ケン君、ご苦労様でした。

細かいところで気になるところがいくつかありましたが、トータル的にはとっても良く出来ていたと思います。

新キャラクターや設定なども微妙に違いがありますがこれはこれで楽しめます。
原作とは違う結末だという後編。楽しみです。


DEATH NOTE デスノート@映画生活
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嵐の青春

2007年07月07日 | ★★★



嵐の青春
おすすめ度
原題:Psych-Out
制作:1968年 アメリカ
制作:ディック・クラーク
監督:リチャード・ラッシュ
脚本:ベティ・タッシャー ベティ・ユリアス
出演:スーザン・ストラスバーグ ジャック・ニコルソン ブルース・ダーン ディーン・ストックウェル ストロベリー・アラーム・クロック ザ・シーズ

引き続きLSDモノです。「白昼の幻影」の続編ともいえる作品「嵐の青春」です。この作品ではニコルソンは演者として活躍しています。

舞台は60年代のサンフランシスコ。ヒッピーがたむろする地区に、耳が不自由な少女ジェニー(スーザン・ストラスバーグ)がやってきます。彼女は、兄スティーヴ(ブルース・ダーン)を探しに来たのです。そこで出会ったのはバンドマンのストーニー(ジャック・ニコルソン)とその仲間たち。捜索願いが出ている彼女を警察からかくまうために、自分たちの住家へと招待し、奇妙な生活がスタートします。

この作品邦題が「ジャック・ニコルソンの嵐の青春」となっているモノもあるようですね。タイトルの頭に俳優さんの名前が付いている作品って珍作・迷作・駄作が多いですよね。ぶはは。

これもテンション高いわ、気だるいわ。えらく大変なことになってます。「白昼の幻影」に比べるとストーリー性があるので、ストーリーを重視する方ならこちらのほうが観やすいと思います。出演者全員が取ってつけたようなズラなのが笑えます。

当時人気だったおサイケバンドのストロベリー・アラームクロック、シーズが出演。音楽好きな方にはおすすめです。


前田有一の超映画批評



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白昼の幻想

2007年07月06日 | ★★★★




白昼の幻想

おすすめ度
原題:THE TRIP
制作:1967年 アメリカ
製作: ロジャー・コーマン
監督: ロジャー・コーマン
脚本: ジャック・ニコルソン
出演:ピーター・フォンダ デニス・ホッパー スーザン・ストラスバーグ ブルース・ダーン ピーター・ボグダノヴィッチ


お久しぶりです。復活しました。髭ダルマLOVEでございます。暫く旅に出ていました(嘘です)。また今日から更新を再開していきたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

久々なので、テンション高めの作品で行かせて頂きます。というわけで今日は「白昼の幻想」です。1960年代に全米で社会現象となったLSDドラッグ・カルチャーを映像で再現したあのロジャー・コーマンの意欲作。あのニコルソンが脚本を書いております。演技もそうですが脚本もなかなか飛ばしてます。

ポール(ピーター・フォンダ)はCM映画のディレクターとして日々忙しく過ごしています。そんな中、妻サリー(スーザン・ストラスバーグ)は離婚を迫られます。公私共に高まるストレスと不安。それを解決しようとポールは、LSDの服用を試む事を決意します。そこで友人ジョン(ブルース・ダーン)立会いの下でLSDを体験したポールは、現実と幻覚の世界を行き来していきますが・・・。

観客は観ながらにしてLSDを疑似体験できるというふれこみで当時若者に支持されたそうです。この作品それはそれはサイケデリックです。低予算ながら、とっても勢いのある尖った作品ですね。「やってみないと撮れるかい!」ということで、ロジャー・コーマン自身もLSDを体験したそうです。すげー(笑)

それから、このキャスティング。思い出すでしょ?そうです「イージー・ライダー」。デニス・ホッパーとピーター・フォンダそしてジャック・ニコルソン。この3人の初顔合わせですねっ。才能のある若い人材を発掘したロジャー・コーマンは偉大です。

作中で流れる「Flash,Bam,Pow」という曲がフリッパーズギターの「GROOVE TUBE」のイントロでサンプリングされています。最初気づいたとき何となく感動したのを覚えています。こういうオマケ的なちっちゃい発見ってウレシイですよねっ。

正直、観る人によっては受け入れがたい作風です。なんたってロジャー・コーマンですし。興味のある人には結構おご馳走です。

白昼の幻想@映画生活



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