ひいらぎ通信

日常のささやかな幸せを拾い集ようと、ブログ、始めてみました。

弧宿の人

2006年02月07日 | Weblog

先日、図書館で本を借りることを書きました。
スペースの関係で、好きな人の本も、文庫になるのを待って買います。でも、それまで待てない。そんな時は図書館にお世話になります。
人気のある作家さんは、予約をしてもなかなか順番が待ってこない。
孤宿の人 下

新人物往来社

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この本も同じで、待ちが200人ほど。で、時間を置いて上下巻を予約しました。
予定では、上巻を読み終えた頃下巻が届く予定でした。
ところが、2冊同時に届いてしまったんですね。貸し出し期間は2週間。
「次の予約が入っていますので、延長はできませんので、早めにお返しください」
と、図書館のキレーなオネーサンから釘を刺されてしまいました。
実は延滞の常習者。しまった。覚えられている。
これは何が何でも2週間で2冊とも返さなくては。
頑張りました。上巻は1週間で返し、下巻は2週間で返しました。途中で他の本に寄り道しなければも少し早く返せたんでしょうが、期限は守ったので、よし、ということで。
さて、内容ですが、面白かったです。いや、もちろん「時代劇はどうしても駄目」という方にはお勧めできませんが。
「ほう」という名前の女の子が出てきます。「阿呆のほう」だと言われ、親にも捨てられたこの子のまっすぐな心が、この物語の真ん中で語られます。結末に救いを感じるか否かは、読む人の感性によるかもしれません。
宮部みゆきさんの本は、多分ほとんど読んでいると思います。色んなジャンルの話を書かれていますが、初めて読んだのが、下に挙げている「かまいたち」せいか、私はこの人の時代小説は好きです。いまのところ、私にとっての「はずれ」はありません。

かまいたち

新潮社

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最初にこの本を読んだ時にも思ったけど、この人の小説は、漫画にも向いていると思うんです。画力があって、着物もきちんと描ける人。誰か漫画にしてくれないかなあ。面白いと思うんだけど。
「模倣犯」や「クロスファイア」の映像化よりも向いてると思うんだけど。
ダメかなあ。


にんじんのきんぴら

2006年02月06日 | Weblog

えー、私はあんまり母から褒められる事がないんですが、先日、珍しく母が褒めてくれました。
「ひいらぎの作るキンピラは美味しい。」と。
ふふふ。

まぐれです。

なぜなら、私の作るキンピラは、実にいい加減だからです。
試しに、レシピを書いてみましょう。

にんじんのキンピラ
〈材料〉
にんじん…適当に千切りにする
〈調味料〉
みりん…適量
しょうゆ…適当
砂糖…気が向いたら
七味…好きなだけ
すりゴマ…あったら、入れる

作り方
にんじんを適当に油で炒め、火が通った気がしたら、台所にある適当な調味料を適当に入れる。最後に、ごま油を加えて少し炒めて終り。


こんな感じですので、作るたびに味が違う。そして、味見もしないので、食べるまで、出来具合は分からない。
昨日は久しぶりに作りました。昨日のできは、七味ちょい多すぎ。でも、辛いの好きなので、気にしない。

にんじんのキンピラ、大好物です。キンピラにすると、にんじんの2,3本ぐらい軽く食べちゃいます。気を抜くと、おつまみのように、ぽりぽりと。
でも、あんまり作りません。理由は、千切りが面倒くさいから。
にんじんの千切りが簡単にできるようになれば、毎日作ってもいいくらい好き。

母に作ってあげた時は、たまたまうまく味付けがいっていたんでしょう。
ちなみに、私の料理に対するこの態度は、高校時代に姉が言った一言
「調理は理科の実験と同じよ」
で、決定的になりました。
ありがとう、姉。スリリングな食卓をプレゼントされた気分よ。
この一事をとっても、私は料理が得意とは口が裂けても言えません
当たり前か。

アルストロメリア

2006年02月05日 | 写真

今日も寒かった。
♪春は名のみの 風の寒さや♪
今日のお昼間、彩雲と言うのでしょうか、雲の一部が虹色に染まっていました。
あわててカメラを向けましたが、失敗。う~ん、難しい。
誰かコツ教えてくれないかなあ。

最近持ち歩いているカメラは、昨年買ったDIMAGEZ5

実は1眼を持ってはいるのですが、全く使いこなせず、重くてかさばるので、体力がない私でも持ち歩くのが苦にならないコンパクトを探していました。
12倍ズームと1センチ接写が可というのが購入の決め手でした。
そうよ、このカメラ、接写ができるんだった。
以前のアネモネの芽ではできてるんだかどうか良く分からない写真になっていたので、もう一度、部屋に飾ってあるアルストロメリアでお試し。




このアルストロメリアに接近。すると…


こんな感じに。
おおっ
花粉の粒まで見えるではありませんか。
クリックすると、大きい写真に)

コンパクトカメラですから、十分でございましょう。
いろいろ遊ぶには不足があるのですが、多分遊べる機能がついていても使いこなせないでしょうし(過去の一眼が物語る通り…)、野球場で、土橋さんの写真をこっそり大きく撮れれば満足ですとも。(これはまだ試していないので、後日報告と言うことで)

アルストロメリアも好きな花の一つです。
きれいな上に、花の持ちがいいのも魅力。
最近は色の種類も増えましたねえ。

カメラ教室とかにも通ってみたいけど、なかなか機会がありません。
「欲張っちゃ駄目」だって、ピーターさんにも言われたしねえ。
取り敢えず、今やってることを頑張らなくちゃね。

101歳の少年

2006年02月04日 | 本のハナシ

先日、同僚に、
「実は今、亡くなられた三浦さんの本を読んでいるんです」
と言ったところ、
「えっ、三浦さん、亡くなったの?
私、あの人は、ずっと生きてるもんだと思いこんでた」
と、ビックリされていました。
ホントにね、お元気なイメージが強くて、亡くなられたと言っても、実感がわかないところがあります。
この本、なくなられる1年前に書かれていて、お葬式(お通夜?)の時に参列者に配られたそうです。

101歳の少年

実業之日本社

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中に出てくる言葉が、半端じゃない。
「私が80年熱中してきたスキーを、あなたもやってみませんか」
「100歳のレベルアップです」
などなど。
スキーが好きで、元気に思うように滑るために、自分なりに工夫した訓練を欠かさない。もちろん、食事にも気を使う。サプリも勧められるが、やはり、食べ物から必要な栄養は摂りたい。
スキーの他にもう一つ三浦さんがこだわって続けてきたものが、写真。
雪山を滑り降りる場面を撮りたいと、光線や色々な条件が整うのを数時間待ったこともあるとか。滑るのは息子の雄一郎さん。雄一郎さんだからこそ、三浦さんがイメージしたとおりの滑りができる、とも。(そのためだけに何時間も待ち続ける雄一郎さんもすごい…。寒いって。)

世界的な冒険家、「三浦雄一郎」さんを育てるのに、どんなことをしてきたのかと聞かれ、「何もしていない」と答えます。いわゆる放任主義。でも、三浦さんの場合は、一緒にスキーをし、山を歩き、子どもだった雄一郎さんがやってみようとしていることを、しっかり見守っている。
「(三浦家の)放任主義は、ともにいること」
これも、深い言葉だなあと思いました。
文章も読みやすく気取ったところがなくて、若々しい。

長生きの秘訣なんか分からないけど、好きなことがあって、目当てがあることって、大きいと思います。内側から沸いてくるエネルギーが、すごい。
私程度の年齢で、人生に疲れただなんて、恥ずかしくて言えない。


閑話休題。
さて、今日は市立図書館分館に行って参りました。
私は多分、一般的なレベルから言っても、たくさん本を読むほうだと思います。本能のまま本を買っていては、お財布的にも、スペース的にも、大変なことになってしまいます。で、図書館も利用させていただいているのですが、インターネットってこんなところにも役に立っていて、市の図書館(分館含む)の本を予約できる上に、近くの分館で受け取ることまでできちゃう。
今日は予約していた本が来ていたので、読みかけだった本を急いで読み上げて返却。予約の本、その他を借りて参りました。旅のガイド本まであって、助かる~
帰りにロビーを見ていたら、リサイクル本が。(入れ替えのため)図書館で要らなくなった本なので、自由に持って行っていいとのこと。
3冊ほど頂いてきました。ほくほく。
今、ふと思いましたが、「3冊」ではなく、つい「3冊ほど」と書いてしまうのは何故なんでしょう。

はっけよい!打ちの花

2006年02月03日 | Weblog


今日は節分ですね。最近段々暖かくなってきたので、このまま春に突入かと思ったのですが、甘かった。寒いよー。
明日は立春。暦の上では春になりますが、今週末は寒くなるそうで、春待ち日和になりそうです。

さて、最近、毎日少しだけ時間を取って、「はっけよい!打ちの花」というソフトで遊んでいます。
これは、最初からパソコンに入っていたタイピング練習ソフトです。
相撲部屋に入門した若者が稽古を積んで(タイプ練習をして)上位入幕を目指すというもの。

最近、以前よりも入力速度が落ちてきた上に、ミスタッチが異様に増えているもので、これはまずいと思いまして。
パソコンは仕事上嫌でも使いますが、使用頻度はさほど高くありません。
以前はホームポジションなども意識して使っていましたが、ふと気が付くと、右手は人差し指と薬指でほとんど済ませてしまっていました。位置がずれると、そのままミスになるし。
ミスを重ねながらいらいらするより、一から練習し直したほうが一見遠回りのようで、実は効率的かも。
そう思って、始めたところです。

稽古モードでホームポジションを確認。親方に、
「正しいだけでは駄目だ。スピードもないと」
と諭され、ミスタッチを連発しては、
「全くなっていない」
と、連日怒られています。
相撲ですから、取り組み稽古もあれば、場所もあります。
いずれ入幕して、いずれは横綱に!?


プロ野球キャンプ

2006年02月02日 | スポーツ

いよいよキャンプが始まりましたね。
スワローズは例年のように沖縄は浦添でのキャンプです。
昨日、テレビでもレポートされていましたが、プレイングマネージャーということで、古田さん、忙しそうです。お昼ごはんもままならなかった様子。ミットを持たずに後ろの方で等級を見守る古田さんなんて初めて見るので、不思議な感じ。
古田さんのことですから、きっとやってくれるでしょう。
石井一久も帰ってきて、多分、高津さんも入ってくれると思うので、楽しみです。
今日の「食わず嫌い」、相変わらずの一久ペースのトークでしたわ。
昨年よりメディアの取り上げ率が高い気がするのは、古田さんがプレイングマネージャーをするという特殊な立場だからだけでなく、古田さん自信がメディア向きと言うのもあるかも知れませんね。なんにせよ、地味な球団ですので、少しでもニュースなり何なりで情報を得ることが多くなるのは大歓迎です。地元出身の松岡投手も、今年は登板するところをぜひ生で見たい。頑張れ!

この時期、私の友人(熱狂的なヤクルトファン。と言うより、伊藤智仁のファン)と、年間観戦計画を立てるのですが、古田さんへの応援の気持ちをこめて、1回は神宮に行かなきゃ、と時期を狙っています。
私は忙しがっていますが、実は、彼女よりはるかに休みは取り易いんです。自分の仕事さえ終わっていれば、問題無しなので、日程はほぼ彼女に合わせることになります。
もともとは、地味ーにラジオやテレビで楽しむくらいでした。
ところが、一度この友人が広島-ヤクルト戦のチケットを職場でもらってきて、一緒に観戦したところ、彼女の方が燃え上がってしまい、現在のような状況に。私も好きですから、否やはありません。
昨年はちょっと調子が悪かったですが、大体は、観戦スケジュールに合わせて仕事を上げるのが野球シーズンの私のペースです。


そしてさらにその他の自分の趣味の時間を充実させるべく計画中。
どこにどう入れて行くといいか考えるだけで、うきうきします。ふふふ。(仕事以外で)実に忙しいわ。計画を立てているときが、もしかしたら一番楽しいかもしれない。
どうしましょ。うきうき

プルーフ オブ マイ ライフ

2006年02月01日 | Weblog


書こうと思っていたことを後回しにすると、結局書かずじまいになってしまうので、ネタはなるべく新鮮な内に書いてしまわないと。

ということで、もう、半月前になってしまいましたが、映画の感想です。

お馬鹿な私は、「プルーフ」という単語の意味がすでに分かりません。
パンフレットを見て、やっと分かりました。
proof…証明
主人公は父をなくした女性。
父は高名な数学者。彼女自身数学の才能を持っていたが、父が統合失調症になり、その世話をするために退学。情緒不安定な傾向がある自分も、父の血を引いており、いつか正気を失うのでないかという不安を抱えている。
父の死後、そのノートを調べにきた学生と恋に落ちる。気持ちを通じ合うことができたと思った直後、彼が見つけたノートの中に、数学上重要な新証明が見出される。彼女は自分が書いたものと主張するが、彼も、彼女の姉もすんなりと信じようとはしない…。

信じることは難しい。
彼は彼女の言葉を疑ったことで、やっと得た彼女の信頼を失います。そして、一旦信頼を失った後にもう一度自分の誠意を証明しようとしても、なかなか届きません。
でも、この彼は、ホント頑張りましたよ。
彼女は信じてもらえない悲しさを、彼への罵倒に変えてしまいます。彼自身数学を学習している学生でしたが、彼女が書いた証明は、彼の理解を超えていた。ただそれがすごいものだという事だけは分かる。そのことでも数学における能力の差は明らかなんですが、そのことを、ついあげつらってしまったんです。
普通の男性ならば、彼女が自分のテリトリーで自分より優れていることが分かった時点でアウトでしょう。ましてやそのことを揶揄されちゃったりしたら、にげちゃいます。
でも、彼は、もういちど彼女の信頼を取り戻すために頑張るんです。

誠意や信頼は証明できません。ただ、愚かなほどに相手を信じる、自分の心を信じるしかないんですよね。彼女も、彼を信じたのではなく、彼女自身が彼を信じたいと思う気持ちを信じたのではないかと…私にとっては、そういうお話でした。
時間軸が時々あっちこっちに飛ぶので、ちょっと混乱する場面もありましたが、
面白かったです。