『ナイフ』 重松清
娘が学校で借りてきた本です。
貸し出し期限が1週間なので頑張って読みました。
が、現役の中学生がこの本を読むのはキツくないかなぁ…
全編、いじめがテーマの短編集です。
私が子供の頃は関心を惹きたいがために
相手の子をいじめてしまうということはあったけど…それとも違う。
親の関心を惹きたい?…それも違うような。 どの話にも共通するのは、いじめられている事実を
大人に絶対言わないということ。
昔から子供同士のケンカに親が出て行くのは
恥ずかしいことという暗黙の了解はあったけど、
それはお互いが対等な関係であるときの話で…
何か非があってのことならいざ知らず、
いじめは対等ではないと思うのだけど…
親子関係も含む人間関係の何かが壊れているのかなぁ。
ずいぶん前に読みながらも、自分の中で消化できず
『読書メモ』にたどり着くまでに時間がかかってしまいました。
5篇の短編のうち『エビスくん』は
古いタイプのいじめっ子(?)で、ちょっと共感できましたョ。
あ、娘は時間がなくて読まずに返却した模様です。
満足度:
↑
寝る前に読んだら、胸が苦しくなって眠れなくなったので…