韓国版大奥とでもいいましょうか…
簡単に言ってしまえば誰が国王の寵愛を受けるか
女の戦いのドラマです。
李氏朝鮮時代の14代国王(宣祖)の時代、中宮(王妃)に子供がなく、
たくさんいる後宮の誰の子が次の世子(皇太子)になるかという前半と
その後、即位した15代国王(光海君)がどうして身分を
剥奪されるに至ったかを語る後半で構成されています。
影には三大妖婦に数えられるキム尚宮という女官がいて、
それがこのタイトルの由来になっているようです。
韓国の歴史では、15代目はとても悪い国王として名を残しているようですが
このドラマでは、取り巻きの浅はかな画策によって追い込まれていく様子が
丁寧に描かれているように思いました。
光海君(王の子として認知されると名前に『君』がつくらしい)を演じているのが
童顔のチソンくんだったので、余計に同情を誘ったのかも。
日本でいえば秀吉が朝鮮半島を
虎視眈々と狙い、侵略を目論む時代。
日本史の時間に 文禄慶長の役と習いましたが、
韓国では壬辰の乱というようで…勉強になります。
実際、王宮を焼け出され、先祖の墓を暴かれ、かなりの痛手を受けたようで…
学校ではあまり詳しく習わない分野(視点)なので、興味津々で見ました
戦いがドラマのメインではないので(でも時代の流れが変わる出来事)
具体的にどうこうというわけではないのですが、豊臣秀吉はもちろん
加藤清正など日本の武将も出てきたりして、リアリティーがありました。
が、武将というよりはお公家さんの衣装では?
と思わなくもない束帯(というのかな)で…
豊臣秀吉は公家に憧れていたからありなのかなと思いつつ
何か違和感が…束帯に付き物の烏帽子がないんだわ
しかも、髪型が全員志村けんのバカ殿風…
そのあたりも含めて興味深かったです。
何か失敗すると、たとえ言いがかりとしても
世子とはいえ白装束で『私を殺してください!』と叫びながら
土下座して王に許しを乞うのが日本とは違うところ…
この時代、日本人なら恥に思ったら言い訳せずに切腹?
『私を殺してください!』はもっと前の時代のドラマでも
よく見かけるので、中国の文化でもあるのかな。
それにしても、この時代の正式なごあいさつ、
男性はともかく女性はひざが悪かったら絶対にできない代物デス。
私、絶対無理!