まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「月の下の祝福」 (# 229)

2016-01-14 21:54:12 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
「月の下の祝福」

大きな丸い月の光が
柔らかに 夜を照らす
人の営みは眠りの中
私は一人 白い月を
小さな路地から見上げてる
ハレルヤ ハレルヤ
ハレルヤ ハレルヤ・・・

ごみの散らばる 小さな路地裏
ごみ出しに出た私を 闇が包む
一日最後の労働に
まだ起きてる者がいたかと
遠くの月が祝福を投げる
ハレルヤ ハレルヤ
ハレルヤ ハレルヤ・・・

月の光は こんな小さな道にも
違えることなく 差し掛かり
人のいない裏道に
汚れた姿で立ち尽くす
小さな私にも光を与える

焼き焦がすのでない
ただ優しい光
与えるだけの白い光を

与えることに疲れた私を
静かな闇が包み込む
吸い尽くされた弱い心を
責める声は眠りの中
月の光はただ黙り 静かな恵みを
眠れる街に 降らせている



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