運命転換

我が偉大なる師匠は、『密教占星術１』の中で、
運命とはなにか？について深く追求されている。
そして、
結局、存在の原理に辿り着かれた。師匠が追求されたのは、
運命を変えることである。

人がこの世で充実した人生を送りたいのならば、
運を良くするしかないと結論づけられた。
人は才能や能力を磨くことに躍起になる。
だが、運を良くしなければどうしようもないと言われる。

それは人を乗り物に喩えられる。
物凄いスピードを出す車があるのだが、オンボロ車である。
そんなオンボロ車で200キロを超えるスピードで走っていたら、
必ずぶっこわれて、乗っていた人はもちろん、
運転者だって無事ではいられない。

優れた才能や能力の車ほど、
それを維持できるだけのエンジンと車体が必要である。
優れた能力の持ち主ほど、欠陥自動車みたいにはいかないのである。

スーパーカーは高性能とそれを維持する車体が必要なのだ。
私たちも、運命のどこかに欠陥を持っていると、
必ず人生の途上で取り返しのつかない失敗をしたりして、
最後を悲惨のうちに終えることになる。

だからこそ、私たちも能力をのばし才能に磨きをかけると同時に、
運命の欠陥部分を換えることが大事なのだと説かれる。
その運命転換の法が、釈迦の説いた成仏法なのだと言われる。
成仏法は運を善くする究極の方法なのだ。
そうおっしゃるのだ。

そして、師は己の持つ悪しき運命を忌まわしい運命を変えてしまわれた。
釈迦の成仏法によって、己の人生を一変させてしまわれたのだ。
師は見事に悪しき運命を成仏法によって変えてしまうという証明を、
己の実践によって成し遂げられた。

こんな事をされた方は釈迦以外にはおられない。
それを我が師もなされたのだ。