確かにあるかも知れない。
ある人が、
八白土星の人は腸が弱いと言っていたという。
その根拠はどこにあるのかと,
ある知り合いが聞いて来た。
それは、
個別的に調べる必要があるので、
一概には言えないんじゃないか?
と答えた。
だが、
よく考えてみると、
小林四明さんなどの説では、
本命星の運命的傾向を解説しているのだが、
確かにそう解釈する根拠はあるかも知れない。
そこで、
各星ごとに運命的な傾向はあるのか、
その検証を行ってみたい。
例えば、
今挙がった八白土星。
それをここに載せておきたい。
そして、定位盤。
まず八白土星であるが、
確かに坤宮に五黄土星が入り、
艮宮には二黒土星が入ってくる。
そうすると、
腸とかの象意に当たる二黒土星は、
五黄土星の破壊の作用を受けることになる。
こういう見方は、
小林四明さんなどは本命星の分析でされている。
乾宮に九紫火星が入るのは、
晩年運を示す乾宮に、太陽とか名誉を示すので、
八白土星が晩年運であることの証明になるかもしれない。
だが、
他の本命星ではどうなのか?
それが大事だろうと思う。
例えば、
四緑木星の人は乾宮に五黄土星が廻ってくるが、
これって、
四緑木星の人はみんな、
乾宮に五黄土星が入ることになるので、
運命的に四緑木星の人は、
晩年運が悪くなるのだろうか?
ところが、
四緑木星の人は従順であり、
目上の覚えめでたいので、
上からの引き立てを受けやすいのである。
目上運は良いのである。
だから、
答えはそうではないということになる。
では、六白土星はどうなのか?
というと、
巽宮に五黄土星が入って、
六白の定位である乾宮を沖する形になっている。
そして、
三碧木星は兌宮に五黄土星が入って、
三碧の定位を沖している。
だが、
これは全部の星について言えることであって、
それぞれの星の定位を、
暗剣殺の作用が及ぶようになっているのだ。
これはどういうことだろうか?
本命星の持つ運命的傾向が、
その星の配置にあるとすれば、
本来的にそれぞれの星の人は、
五黄土星からの破壊作用を受けながら、
人生を生きていくのだろうか。
そういう見方もできるかもしれない。
私たちは本来的に障害運を、
その運勢上に持ちながら、
人生を克服するべく生きていくのかもしれない。
だが、
各星の持つ特徴は、
同時に、
各星の持つ象意を弱点としているということなのだろうか。
そして、
その特徴と問題点を孕みながら、
星は存在していくということなのだろうか。
この考えは実に面白いですね。
今後の研究課題としたいと思います。
その点について、
わが師は、
本命星の共通的な特徴は、
だいたい六割から七割くらいは言えるようだ、
と、そう言われている。
だが一方、
この本命星の持つ運命的傾向を認めると、
各星は同じ運命的傾向を持つことになる。
そういう単純な発想から、
易者は星同士の相性を見る。
六白金星と三碧木星は、金と木なので相性は悪い。
だから、
この縁談は止めるべきだと。
そんな単純な判断法でいいのだろうか?
私の師はそうは言わない。
相性は別の見方で判断すると。
気が合うというような相性は確かになる。
だが、
気が合っても、末に縁が切れたりすることもある。
反対に、
どうも気が合わないといっても、
縁談としては吉ということもある。
だから、
判断の仕方は別にあると考えると良いのではないか。
本命星の見方と九星の星の見方には、
そこに自ずと違いがあると考えるべきである。
本命星の判断法と九星の使い方を同じにするべきではないと思う。
十羽一からげという言葉があるが、
それでは、
判断をするとは言えないと思う。
それではいい加減すぎる。
まあ、十歩譲るとして、
こういうように、
いろいろな分析法、考え方が有るのは面白いと思う。
今後の研究としたいですね。