何年か前に、
キャンプ場から突如姿を消して以後、
全く行方が分からなくなっていた女の子。
その骨の一部が近くから発見されたと、
ニュースで流れたのは、最近のことだったと思う。
それが、骨の当人は誰かということで、
長く鑑定や検査を続けている。
そして、
ようやく、母親の血縁者と同一系統のものであるという
判断が出た。
ほとんど行方不明の女の子のものに間違いないという結果である。
ところが、
以前から母親の言動や態度に、
私だけではないのだが、
違和感をいだいていた。
このお母さんなんだかおかしいな。
そういう思いを抱いていたのだが、
冷静なようでいて、
客観的な判断ができていないような、
それでいて、
内心は娘のものだという思いを抱いていたりする。
そういうものが複雑に交錯して、
母親の本来ある姿に不信を少々持っていた。
そこで、
調べてみようと思たのだが、
基本的なデータがなくて、
なかなか調査を進めることができないでいた。
ふと思ったのは、
事件の年月日を確かめると、
何かヒントでも出るのではないか?
そういうひらめきから、
その年の星を見てみた。
すると、
家運衰退の星と、
子供縁のない星が出ていたのだ。
どうりで、
母親の態度に煮え切らないものがあると思った。
家運衰退の運気を持っていると、
覇気がなかったり、運気に停滞感が出てくる。
また、子縁のない星が廻ってきているということは、 何かと10才までの子供に障害運が出やすくなる。
子供の運気を剋するんです。
子供の行方不明後に、
子供さん(美咲ちゃん)の意識が遠のきながらも、
捜索隊のおーいという声が聞こえていたという。
なのに、
彼女の意識はそのまま肉体には戻らなかったようだ。
ひょっとして、
彼女は歩いていて、
足を滑らせ崖に落ちて行ったのかもしれない。
そして、
そこで気を失ってしまった。
長い間意識を失っていたのだが、
そのまま肉体に意識は戻らないで、
結局、
肉体を離れてしまったのかもしれない。
そんな思いを抱いたのだった。
なんだか神隠しに会ったようなというのは、分からないでもない事件である。