久しぶりです。
他のことに興味が移ってしまった上に、
ブログの状態が今一で、
なかなか新ネタの機会ができない。
そこで、
今日はある本から例題を抜粋してみました。
本は古い『九星淘宮術秘密奥傳書』(陽新堂主人)。
これは四段掛けの専門書というか
淘宮術の秘伝書です。
この中の一例を出して、
側面からの密教占星術をおさらいしてみたい。
そう考えます。
上の挿入画は、例題の盤です。
下から時刻盤、日盤、月盤、年盤と載っております。
相談内容は、
二黒土星の子供が今、病気に罹っているというのです。
その鑑定を載せているのです。
この例題を一緒にやってみようということです。
どうでしょうか?
一番掛け、二黒土星が艮宮に座して三碧木星掛かり、(大凶)。
二番掛け、 〃が兌宮に座して四緑木星掛かり、(大凶)。
三番掛け、 〃が中宮に座して九紫火星掛かり、(大吉)。
四番掛け、 〃が兌宮に座して一白水星掛かり、(大凶)。
こういう結果になっております。
で、どういう相談をしているのか?
だいたいが、この手の本は、結果を出して終わっておりますね。
ですから、
占断をして、その占断の結果、どうアドバイスすればいいのか、
そういうことは一切書いていないわけです。
この本が書かれた当時の占い者は、
そういうものだったのかも知れません。
ですから、
開祖の出された密教占星術の中身は、
相当に高度でアクティブなものであることがよく理解できますね。
で、どういう占断内容なのでしょうか?
まずは、四つの盤を見ていただきましょう。
そして、
予想または結果を占ってください。
見られましたか?
では、解説に入ります。
「これは腹に塊があります。今起こった病気ではありません。」
熱が高くあります。
変じて肺病になりますから、十分注意してください。」
そういう占断の答えです。
鑑定者「ときに、この家では普請をしたでしょう?」
客「しました。」
鑑定者「一時は少し良くなりますが、
しかしこれは肺と一変しますからご用心ご用心。」
で、一時は良くなってブラブラしていたそうですが、
終に肺病となって、亡くなられたそうです。
で、二黒土星が兌宮に入って一白水星が掛かると、
「仏事あり!」と出ますが、
これがその死亡の事だと解釈できます。
そして、中宮に座して九紫火星が掛かるのは、病は一時快方に向かうが、油断できない。多くは死病である!とあるように、結果が全くその通りであったというところにも、まさにピタリと当たっているわけです。
だから
昔の鑑定例は率直ですね。(云々)
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