紫陽花蜻蛉・・・・
紫陽花の日陰に多くとまっていたので、
写真の題名が「あじさいとんぼ」となりました。
蜻蛉が直射日光を避けて、
紫陽花の花や枯れ枝に止まっている。
背景が明るい紫陽花の部分ではシルエットとなり、
暗く落ち込んだ緑の部分では溶け込んでいる。
そんな明暗の世界を撮ってみた。
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蜻蛉の名前は全国的に数の多い「ノシメトンボ」。
人懐こい蜻蛉で近くに寄って来て止まることも多い。
そのために写真の撮り易いトンボでもある。
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そっと羽を指に挟んで捕まえても、
全くじたばたせず、死んだようにじっとしている。
ということで・・・・
これまで捕え切れなかった複眼の接写を試みた。
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一枚撮ってすぐに放したが、
すぐ近くに止まって、何も無かったように羽を休めていた。
ノシメトンボという蜻蛉は、
人類との長い共存にも拘らず、
北アルプスの雷鳥のように、
人から被害を受けなかった種なのかも知れない。
その点「食用蛙(ウシガエル)」は、人の気配だけで逃げていく。
食用にされていたので当然といえば当然なのだが・・・・
で・・・・
下の蛙は逃げなかった。
最近の人は蛙を食べなくなったので、
「人は怖い」というDNAの引継ぎを忘れたのかもしれない。
ウシガエルは環境に適応したともいえるが、
適応出来ずに地上から絶滅した種も多い。
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これまで仕事のために見過ごしてきた様々な動植物達、
その名も知らぬ動植物たちに学ぶことが、
最近多くなったような気がする。