MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

仙人の様な亀が・・・小躍りした

2012年07月24日 | あらかると

とある公園の施設の中にある、
小さな池には、亀や目高やモツゴ、鮒などが飼われている。

2匹いるクサガメは大きく、
いつも甲羅干しをしていることが多いのだが、
片方は臆病で人の姿を見ると逃げることが多い。
が、
もう一方はまるで仙人のように泰然自若として、
甲羅干しを続けている。
で、
巻頭の写真は亀にカメラを10cm程度まで近づけて撮ったものである。

巻頭の写真でも判るのだが、
彼らは必ず私を見ている。
それも私の眼を見ているようである。


「亀は万年」といわれるように、
もしかすると長生きの過程で人の心をも読むことができるのでは・・・
つまり亀が逃げないのは、
「私から亀に対して攻撃することは無い」
ということを察していたにちがいないのである。

で、さっさと逃げていくのは、
若くてまだ人の心が読みきれていないのであろう。


巻頭の写真のように、
見れば見るほど悟ったような目つきをしている。

ところがある日、
たまたま持ち合わせていたパンの端を千切って、
亀の前に落としたら・・・
水に浮いたのを頭を横にして・・・「食べた!!」
そして
一口で飲み込むと亀は豹変した!!

急にあたふたと慌てるかのごとく、動きも活発になり、
「もっとくれーーーー」的な行動をしたのである。

亀恐るべし・・・
人に「もっと呉れ」の理解をさせる術まで心得ていたのである。

私はまんまと操られ催促されるがまま追加のパンの切れ端を・・・

水分を含んだパンは溶け出すほどの柔らかさになったのだが、
それが彼らの大好物だと知ることとなった。

それにしても泰然自若として威厳を保っていた仙人の様な亀は、
「美味しさ」のためにメロメロになってしまったが、
人だって同じようなことはあるものだと・・・・思う。
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