不忍池岸に「有明(関東有明)」を見つけた。

昨年の調査でも「有明」ではないかと思っていたが、調査、比較などが進まずなかなか結論が出せなかった。でも再調査の結果「ありあけ」と断定しても問題なさそうなので、投稿して記録に残す。なお、ホームページも近日中に掲載予定です。
巻頭の写真は三好学「桜花図譜」から「有明」

蕾の色が淡紅色、花は白色で弁の外側にわずか紅色を帯びる


萼裂片が長楕円状披針形で船底型(山と渓谷社・新・日本の桜より)、鋸歯がなく全縁。
小花柄には毛がない。


花序は、散形花序と散房花序が見られるたが9割以上が散形花序だった。


以上からして、下記の国立遺伝研究所の「有明」の資料とも一致している。
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有明と呼ばれる品種には「関東の有明」と「御室の有明」と呼ばれるものがある。「御室の有明」は京都、仁和寺にあって、株立状に育っているが、両者の差異は他にない。本種、関東系の「有明」は、蕾は淡紅色、花は白色で弁の外側にわずか紅色を帯びる。「オオシマザクラ」の性質が、この品種の生成にかかわっていると思われる。

樹高:亜高木　 　芽の色:淡茶芽　 　葉縁鋸歯（裂片）の形:単鋸歯 重鋸歯　 　
葉縁鋸歯の先端の形:芒形　 　成葉の裏側の色:淡緑色　 　成葉の裏面の毛の有無:無し
成葉の表面の毛の有無:無し　 　成葉の形:楕円形 長楕円形　 　葉柄の毛の有無:無し
開花期:4月上旬 4月中旬　 　開花期の展葉度:開花と同時期　 　
花色:白色 花弁(外側)に濃紅色が残る　 　蕾の色:淡紅色　 　花の咲き方:一重咲　 　
花弁の枚数:5枚 6-10枚 旗弁有り　 花の大きさ:大輪(3.6-5.5cm) 　
花弁の形:円形(丸形）雌ずいの数:1本　 　雌ずいの葉化:無し　雌ずい（花柱）の毛:無し
花序の形:散形状一総の花数:3 4　 　花柄の長さ:長い1.6-2.0cm 長い2.1-2.5cm　
小花柄の長さ:短い1.6-2.0cm 中位2.1-2.5cm　 　小花柄の太さ:中位　 小花柄の毛:無し
花の香り:有り（弱い）　 　実（結実性）:有り（少し）　 　咢筒の形:鐘形　 　
咢片の形:長卵状三角形　 　副咢の有無:無し　 　病害虫に対する抵抗性:有り　

山笑ふ

染井吉野が散ると山は木々の芽吹きによって更に明るさを増してくる。黄緑の新芽は目に優しいばかりでなく心にも優しい。よしなしごとの道に迷ったとき、芽吹き始めた里山を散策するのも楽しいものだ。

「トイレの神様」

外出から帰って来てNHKの「ゆうどきネットワーク」を見ていると、おばあちゃんとの思い出を歌った「トイレの神様」がLIVEで放送されていた。

面白い曲名だなぁと何気なく聞いていたが、「ちゃんと育ててくれたのに、恩返しもしていないのに」というフレーズのところで不覚にも涙を流してしまった。

歌を聴いていて心がジーンとするようなことはこれまでもあったが、涙が出たのは私の人生において初めての出来事かもしれない。親が亡くなったときの悔悟と重ね合わせてしまったのである。

「トイレの神様」いい歌です。YouTubeで再び聞くことが出来ました。
kingrecord トイレの神様/植村花菜

八重咲のような「カスミザクラ」

「カスミザクラ」が咲き始めると桜の季節もまもなく終わる。そのカスミザクラがあちこちで咲き始めている。
見分け方は簡単で、山桜や染井吉野などが散った今頃に咲いている「山桜」のような桜はカスミザクラといってもいいほどだが、近づいてみると花柄や小花柄、鱗片葉(枝から花柄が出ているところ)などに細かな「毛」がある。

今日発見したのは「八重咲?」のように見えたカスミザクラ。巻頭の写真と下の写真。
よく観察してみると写真のように花弁の切れ込みが深く、一枚の花弁が2枚あるように見えたということである。木全体の変異なのかもしれないと更に調べてみると

下の蕾の写真のように「小花柄」に毛があり、

さらに、樹皮の皮目が目立つ、というカスミザクラの特徴があった。


上の変異カスミザクラの近くにあったカスミザクラ。こちらが正当なもの?

でも、なんとなく毛が多そうにも感じられる。でも、毛の多少は普通に見られることのようです。

131億年前の光

今年1月NASAは『最も遠い宇宙の果ての撮影に成功した』と発表。この撮影を行ったのが、高度600kmの大気圏外に浮かぶハッブル宇宙望遠鏡。そこには“131億光年”離れた天体が写っている。つまり131億年前に発せられた光が、宇宙空間を旅した末に地球に届いたもの。

そのことが昨日のNHKスペシャル「ハッブル宇宙望遠鏡　宇宙の始まりに挑む」で放送され興味と驚きをもって鑑賞した。今日の深夜零時に再放送される。

放送されたときの画像が欲しくてネットを探していたら「hubblesite」にたどり着いた。様々な画像があったが、米国のウェブなのでさっぱりわからない。「翻訳」もしてみたが、専門用語が多く、滅茶苦茶の翻訳結果で余計に判らなくなった。

NGC6302(巻頭の写真左上の星雲)を検索すると「NASA(英語)」と「ASTROARTS(日本語)」のホームページがあり、「バタフライ星雲」ということが判ったが、詳細についてはホームページを参照してください。

下の写真には数多くの銀河星雲が写っている。ここまで来ると私の思考も停止し「凄い」としか言いようが無かった。


下の写真は、星の誕生と思われるが写真的に綺麗なので載せました。
ちなみにNHKスペシャルを見て、星までの距離をどうやって測るのかを知りました。といっても簡単に計算できるものではなかったのだが・・・・