真夏の昼の夢…
今年の夏は暑いわ。
去年まではそう思もわなかったけど、年の所為かしらねぇ。
でも、ここ軽井沢は昼間でも肌寒いわ。
女中が(死語)掛けてくれた、純毛毛布(死語)が心地いいわ。
そう、私は口だけが達者な大奥様(死語)なの。
パリから取り寄せたカウチの上でうつらうつらしながら、
思い出すのは15くらいの秋のこと…初めてのお見合いの時のことですわ。
作って貰ったお振袖に帯を胸高に締め、少しきつかった…
お相手は子爵家(死語)の御曹司(死語)だったわ。
色白で頼りなく見えて、私の中ではもう一瞬で消えていたわ。
怖いもの知らずの私は、お転婆で親戚や親からも、何を仕出かすやらと
恐れられていたのよ。だから問題のないうちに早くかたづけたかったのよ。
そう、その頃はお嫁入りのことを、片付けると言っていたのよ。
邪魔者は消せ!って感じね。死にはしないけど。
それから何度お見合いをしましたやら〜近い縁、遠縁…
ほとんど私からの蹴りでしたけど。まぁ蹴りだなんて最近は口が悪くなりましたわ。
だけど、はっきりして分かりが早くって、最近のもの言いは気に入っていましてよ。
はっきり思い出そうとすると、順番が入れ替わってしまうし、
混乱が多いのよ、最近の私は。波乱万丈だったと思うわ自分でも。
お昼寝から目が覚めたら、また思いだして見るわ〜
ムニャ〜ムニャ〜ハァ〜〜 ゴメン〜〜