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・・・かぐや姫の灯り・・・
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さて、10月号の入選句の句意について。
この5月から新しく通いだした病院は、建物の外観もさることながらその内装がおしゃれ。
広々として明るい。
待合室は広くて圧迫感がない。
その分、主治医のいらっしゃる診察室は、至ってコンパクトになっている。
検査となれば、レントゲン室は階を変えて、その他の全ての検査もあちこちしなければならない。
という煩わしさはあるものの、総合病院とあらば否めないこと。
シャワーを浴びてシャンプーをして外出するのは検診に出かけるときに限ったことではない私。
検診は決してルンルン気分ではないものの、
ホテルのような病院にゆくのだからと楽しむことにしている^^♪
今回の入選句でちょっと思い出したことがあった。
それは娘がオペをした折のことであった。
仕事を終えると娘の様子を観に行った。ほとんど毎日。
それまで田舎道しか走ったことがなかった私にとっては意を決してのことだった。
有名な眼科病院であった。
娘の同室の方は半年も前から予約をしていて、福井からオペを受けにこられたそうです。
その方がこう言われました。
「お雛さんみたいにお二人座っておいででしたよ」と。
年配の方の表現ですから、観ていない私にでも姿が浮かんできました。
「お雛さんみたいに」という表現は嬉しくて心配も疲れも和らぎました。
その雛のお内裏さまにあたるのは、お付き合いをしていた娘の彼のこと。
すなわち、団子threeボーイズの父となった婿殿のこと。
私よりいつも先に娘を見舞ってくれていた。
「シャンプーできるようになったら手伝うよ」
と言うと、さっき、「〇〇君がしてくれたから」と言う♪
あらま!
私の出る幕のないこと^^;
・・・・・娘より私の方が嬉しかった。
優しい旦那様に恵まれて今では団子threeボーイズのお母ちゃんになることもできた。
そこに至るまでの婿殿のご両親の協力なしではあり得ないこと。
感謝で一杯です。
「髪を洗う」ことにはその他にも多々思い出が蘇ります。
養母が入院していた折にも髪を洗えないでは気持ち悪いかと。
見舞う前に立ち寄った薬局で相談すると、無水で洗えるシャンプーをすすめられた。
頭皮を拭きとる化粧水のようなものだった。
本当はお湯でジャブジャブ洗ってあげたかったけど母にはその体力が残されていなかった。
母が入院していた病院は、なんと、今度新しく私が通い出した病院でもある。
今はホテルのようなたたずまいの病院に進化したが、今も、古い病院はそのまま残されている。
因みに、その無水で洗えるシャンプーを買った薬局というのは、
私が心臓の薬を処方して貰っている薬局なのである。
他にも並んで2件ほどの薬局があるしどこを選ぶかは自由選択であったが
迷うことなくそこに決めたのだった。
そこではポータブルトイレも買った。それも母の為に。
道路挟んですぐ前にはスポーツグッズショップもあってそこでは寝袋も買った。
泊まり込みで母を看取る為だった。今もそのスポーツショップは当時のままで存在している。
何だかタイムスリップしたような感覚でもあり。、
時の流れを己身によって知ることになったのである。母の気持ちも。
私が一病を得たことも懐かしい病院に通うことも私に必要なことだったのだと受け止めている。