その時、MIFさんが「オレ、古墳って見たことないかも」と言う。
私も環濠集落跡ばかりで古墳ってわざわざ見に行ったことがない。
昨夜MIFさんが「明日なんかすることないの?」と聞いてきたので、せっかくだから古墳公園を巡ってみよう!と言うことになった。
今朝は5時出発。
一路関越道で高崎市を目指す。
途中高坂SAで朝食を済ませて、7時半に高崎市のかみつけの里博物館駐車場に車を止める。
ふ
ここから八幡塚古墳へ。
先日のテレビ番組でちらりとしか映らなかった埴輪。
肩に小鳥が乗っていて、セキセイインコ好きの私は「もっと見たい!」と言ってしまった埴輪。
じっくり観察して満足!
ただ小鳥ではなくて、タカなどの勇ましい猛禽類を表現したのかも。
埴輪行列。テレビでは7つの場面に分けて解説していた。
王様が巫女から盃を受け取るシーン。現物を見たら結構楽しくて、来て良かった!
外濠から古墳 登っていく
前方後円墳の方(四角)の方から円を望む。後ろの山は榛名山方面。
円の山頂から方を望む
円の山頂に
アザミが咲いていた。
内濠には中島と言う円形の築山がある。これは祭祀をした場所と言われている。
遊歩道が整備されていて、360度周りを歩くことができる。
方の端から。石垣のようだ これは復元なのでどこまで本当かは分かりにくいなぁ。
内濠から
内濠にはキノコが生えていた
今はなくなった文部省。この杭もそのうち史跡になるかも。
こんな感じで埴輪は触ってもいいらしい。埴輪は復元で作った日、作った人が記されている。壊れた埴輪を差し替えらしく、去年作られた埴輪の横に15年くらい前の埴輪が置いてあったりする。
ここからすぐ近くにある二子山古墳に行く。八幡塚古墳からもよく見える。
途中の水田跡。去年行った静岡市の登呂遺跡とはちょっと違う保存の仕方。
古墳全景。こちらは緑の古墳。
二子山古墳の模型。三畳分くらいの大きさ。排水溝まであって雨対策もバッチリ。
ここも山頂まで遊歩道がある。
ノラにゃんこ。草むらの何かを狙っていたが、私が近づくと逃げられた!
八幡塚古墳と違い一面笹に覆われている。
円から方を望む。
方にはなぜか獣道。
出土の様子の再現模型。
1番悲しそうな顔の埴輪。
八幡塚古墳の奥に榛名山。
ここは、保渡田古墳群と言って、前方後円墳がまとまってある。
そして埴輪もかなり保存状態がよく出土しているそうだ。
理由は、古墳が作られてから比較的すぐに榛名山が噴火して火山灰で覆われたからとのこと。
だから、関西の古墳のように森にはなれなかったそうだ。
朝早くから1時間ほど見学。あまり立ち入る人がいなくて、しかもさわやかな群馬の風。
ここは以前は今は高崎市だが、群馬県群馬町だったというので、群馬の中の群馬と言うべきかも。
ロケーションは本当に素晴らしく、群馬の名だたる山々を望み、遙かには高崎観音も望む事柄できた。
今まで古代史は殆ど興味がなく過ごしてきたが、現物を見ると考えが少し変わる。
本当に来て良かった。
埴輪は再現物なのだが、かえって当時を具体的に思い起こすことができた気になれた。
さて、今度は埼玉県に向けて出発。
途中2か所で寄り道。
1つは道の駅おかべ。ここでトウモロコシ長者になったことは他の記事で書いたから割愛。
会場でゆるキャラ「ふっかちゃん」と遭遇。
ちなみに日差しが強く、トウモロコシと引き替えに取り返しがつかない日焼けをする。
もう1か所は、先日地図をみていたらたまたま見つけた私の旧姓と同じ名前の駅。
いつか行ってみたい、と思っていたのでついでに行ってみたい。
写真を撮りまくる私に駅員さんが声をかけてくれた。
ちょっと話し込んで、更に写真を撮りまくる。
この駅は、映画にもでたことがあるらしい。
駅員さんは「映画のファンの方?」と聞いてきたくらいだ。
残念ながらその映画は見ていないので、今度見ます、とお伝えした次第。
さて次は、忍城(おしじょう)。
先日大河ドラマ「真田丸」で、忍城の水攻めシーンが出てきたが、全然分からなくて色々調べまくった。
水攻めをするからには、面白い地形なのだろう、と思った次第だ。
思ったよりも土塁が高くて、そう言えばドラマの中でもこんな櫓みたいな城だったなぁと感心してしまった。
それにしても埼玉県に入ってからどこまでも平らな地形で、なんか怖いなぁと感じる。どこまで行っても平ら、山に近づかないと思ってしまう。
城内のトイレ看板。殿様と奥方様?
今日の目的地の1つ、行田市のさきたま古墳群。
古代蓮が咲いていた。古代蓮の群生は初めて見た風景。
石田堤。忍城の水攻めの際に石田三成が築いた堤。じつは古墳の一部を利用して作られている。
明治時代の案内碑。
円墳の円墓山古墳。ここは徒歩で登ることができる。
円墳の周りは本来は堀があったので、撮影した所(石田堤)よりやや土地が低い。
円墳の山頂より忍城を望む。写真だと分かりにくいが、大河ドラマに出てきた風景と同じ位置関係。
稲荷山古墳。平成29年3月まで修復工事のため立ち入り禁止。
二子山古墳。高崎市の前方後円墳と同じ名前だ。ここも古墳には登れない。
途中にあった水路。こういう小川は私の身近になかったので、ワクワクしてしまう。
将軍山古墳。ここも登れないが埴輪が置いてあって雰囲気が楽しめる。
将軍山古墳の石室財源が見られる資料館。
二子山古墳の周りはコスモスや花菖蒲が植栽されている。
近くの田んぼ。身近に田んぼがなかった私には興味深い風景だが、MIFさんはそうでもないという。
昭和14年の案内碑。これもいつかは歴史的遺物になるかもしれない。
ここから埼玉が始まった記念碑。
国宝の金錯銘鉄剣。埼玉県立さきたま史跡の博物館に展示してある。
駐車場脇のオブジェ。思わず「ヒンベェだぁ!」と叫んでしまった。
じつは1か月ほど前に行った平地の三県境と行田市はそれほど離れていない。
だから今回、行田市に行きたいと言ったらMIFさんはつまらないかなぁ、と思っていたが、そうでもなかったようだ。良かった!
帰りに蓮田SAで少し休んで、一路自宅へ。15時半帰宅。
私自身、今までなかなか興味が持てなかった古代史や安土桃山時代に興味がでたことに少々驚いた。
とくに八幡塚古墳は、テレビ番組で紹介したことで現物をこの目で見たい!と思ったのと同時に、現地のロケーションが素晴らしくて本当に感動的だった。
そして何よりも「オレ、古墳に興味ないよ」と言いつつ、今日もドライブに連れて行ってくれたMIFさん、本当にありがとう!
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