MIFさんが「お昼ご飯食べに行こう」というので近所の回転寿司へ。
最近、少々食が細くなったのか少量でお腹いっぱいになってしまう。
だから回転寿司みたいに好きなものを好きな量だけという食べ方の方が楽なのだ。
さて早めのお昼ご飯だったので、お昼ご飯を食べ終わっても12時。
MIFさんに「どこか行きたい?」と聞かれたので、ダメ元で「ホキ美術館」と答えるとokしてくれた。
ホキ美術館は、千葉市といっても、沿岸部ではなくかなり山奥。
先日マツコ・デラックスさんの番組「夜の巷を徘徊する」で、かの方が「千葉はね~製鉄で栄えたのよ~」としきりに話していた。
それは川崎も同じでございますのよ、マツコさん。
川崎も日本鋼管という製鉄会社のおかげで発展した過去がございまして…ホキ美術館がある土気(とけ)は、川崎で言えば「はるひ野」かしらね~。
さて、今回の企画展は「写実って何だろう?-その多様性と可能性-」。
今回は私の好きな作品の展示は少なかったけれど、前回(今年1月)と同様に原雅幸先生と森本草介先生の作品がジワジワきた。
最初に出迎えてくれた作品は野田弘志先生の「摩周湖・夏天」で、そのさわやかさに目を奪われた。
ギャラリー1でこの作品を見ると、これまでのギャラリー3で見ていた雰囲気とまた違って、空や湖面の色合いが鮮やかで夏のさわやかな緑の色合いがたまらない。
こんな作品だったのだろうか…と改めて感動する。
相変わらずガラスが入った額が多いものの、ギャラリー1のガラス面をシートで覆っているので、ガラスへの映り込みは幾分緩和している。
ただ…ギャラリー1の特徴である自然光あふれるギャラリーの雰囲気とは違うなぁ…という感じ。
もし「摩周湖・夏天」が以前の自然光あふれるギャラリーだったら、もっと感動したかもしれない…なんて思ったりもした。
さて、今回行って残念だった点は、やっぱり額のガラス。
埃や汚れがついているものが以前よりも増えてしまった。
写実絵画では、埃のようなものも描かれることがあるので、それが埃や汚れなのか、それとも作者が意図的に描いたものなのか分からないものがあった。
石黒賢一郎先生の作品では、思わず「どっちだろう?」と眺めてしまった作品があった。
それともう1つ。
これは美術館側には責任がないことだけれど一応書いておく。
ホキ美術館の建物は、そのデザイン性からか建築関係の賞を受賞している。
以前からホキ美術館の外観を写真に収めている光景を見たことがあったが、今回は美術館の入場料を支払っても建物の構造を見学している学生と引率している指導者がいた。
年齢的にみて大学生とその指導者という雰囲気だ。
ギャラリー1の最後のほう、ちょうど萩原秀一さんの「萩と猫」の前あたりで建物の解説を始める指導者。その周辺に群がる学生。
見ているものは、壁の構造らしい。
彼らの目的は建物だから、絵画なんて見ていない。
だから絵画を見ている人の邪魔になる動線上に堂々と陣取っている。
なんだかなぁ…。
入館料を払えば何してもいいというのは違うと思うんだよなぁ。
しかも展示の順路を逆走しているし。
こういうのは平日の午後、比較的空いている時間帯にやったらどうだろう。
私も学生時代に先生の引率で博物館の展示を見学したことがあったが、基本的に平日だったし、休日の場合周囲に迷惑がかからないように引率者も引率される学生としてもとても気を遣ったものだ。
この学生の集団をやり過ごすまでは、せっかく来たのに静かに絵画鑑賞もできずに本当に残念だった。
それにしても、いつ来てもこの美術館に展示されている作品は見飽きない。
見るたびに発見があって、本当にすばらしい作品群だと思っている。
今日は初めて午後に鑑賞したが、午後の方が人が少ないようで、これまでの中で一番ゆったりとできる時間だったように感じた。
こんなすばらしい作品を鑑賞できて、私は幸せだなぁ。
MIFさん、今日も遠くまで連れて行ってくれてありがとう!
最新の画像もっと見る
最近の「遠出」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事