十一月六日
夜明け前に雷鳴の序曲、そして明け初めし大粒雨の雷雨。カエルが鳴き賛美の声を。温い雨なんですね、前日は蹲踞の水のぼうふらがラインダンス。
で、本題に。
朝夕はグンと気温が下がるのですが、日中いがいに汗ばむ日がつづいています。
私にとって個展の終わった八月から、体調崩れとてもじゃないけど蒸し暑き日々どうにかこうにか「夏峠を目差す。ひだるき季でした」。九月も居残り厚顔「蒸しあつき熱・厚化粧の夏」、十月も居残り佐平治。いつまでも、夏の幽霊絵巻のフイルムが私の中で。数日前の日中。動けば汗ばむけれど、もう最盛期の勢いをないコトをよいことに六月から放り出していた午前から草刈りを開始しはじめたのをこれから本格的にと刈り始めたとき。薄茶色のヘビが後ろの仄暗き後ろの草群より、これから刈る陽差しを浴びた葛や篠の丈高きところへと進んでアレよと思う間に入り込んでいきました。
私にとってそのヘビが夏を終える姿の証しに見えました。そして後でその姿を思うと、1フィートを越える蛇「夏を撮ったフイルムの切れ端だった」と。