十一月十六日
比良のお山が合図の雪ハンケチ持った。相変わらず薄ぼんやりした時雨レース雲帽子はかぶっているけれど、その冷たく微笑んでる。
そしてそれが合図のように時雨だし、比叡のお山にまずぼんやりしているけれど、虹が一本。引き寄せられように近づくと、次は少し北へ林のあたりから、冬のイリュージョンの虹招待や!足しげく冬の装いの白いウサギのコートでも用意して、足しげくでかけようか。狐の切符売りにはクヌギの朽ち葉色の葉っぱを用意して。いのししの案内嬢には栗とドングリでの現物で。そうそうイタチの下足番にはイワシの頭を、履物脱ぐ前からクンクンニンマリや!儂の匂いけしに杉っ葉手箒で叩いてくれる。