良寛 清貧に生きるとは

良寛は清貧に生きた人

裕福な名主の家に生まれながら
自ら縛られない自由な生き方を
選んで貫いた僧侶



そんな良寛の小さなお話


ある若い僧が旅の途中に茶屋で
お茶漬けを食べていた時

ボロボロの衣をまとったお坊さんが現れると
茶屋の婆さまは親しげにその坊さんに話し
今日はニシンの煮物しかないのだけれど

そう言うとお坊さんはそれで十分じゃと

そして美味しそうにニシンを食べた

その様子を見ていた若い僧は
坊主のくせに生臭物を平気で食べる
こんな坊主がいるから仏法が廃れる

その夜に若い僧は農家に宿泊すると
その坊主と相部屋になりました

若い僧は眠ろうとしましたが蚊帳の中に
蚊が入って来てなかなか眠れません

ところが坊主は蚊に指されても
ぐっすり眠っています


翌朝に若い僧がどうして平気で眠って
いられたのかと尋ねると

ボロボロの身なりをした坊主は
ニシンを平気で食べられるように
なれば眠れますよと言った




このボロボロの身なりをした坊主こそ

良寛


若い僧への皮肉を込めて
そう言ったというお話



人はこうあるべきという
想いに捕らわれない

形や規則にこだわらない

本来、自由とはそう言うもの



その想いを表したお話



良寛さんはこんな自由な生き方を求めて

ものを持たない暮らしを

ものに執着しない生き方を




寺に入れば規則に縛られる

こうしなければならないことに縛られる



ものを持つためにはお金を
稼がなければならない

お金を稼ぐということは
こうしなければならない
規則の中で縛られる

お金を稼ぐということは
人の想いの渦巻く中へ
身を投じると言うこと

そこには勝手な自由はない

人の想いの渦巻く中で負けないで
生きて行くのがそれが人間

そこには勝手な自由は許されない




自由気ままに生きたければ

自由奔放に生きたければ




こうでなければならない世界から
離れて暮らして行くこと

ものを持たない暮らしを

ものに執着しない生き方を



全てのしがらみに縛られない生き方を

ボロボロの身なりでも気にせず

蚊に刺されても気にならず

お坊さんでもニシンを食べる




全てにこだわらない生き方が出来たら

全てに執着しない生き方が出来たら

良寛のような生き方が出来たら



そこはパラダイス



でも良寛のようなボロボロの身なりが
出来ない人間は

良寛のような小さな小さなボロボロの家に
住めない人間は

美味しいものを食べたい人は

家族を大切にしたい人は

遊びたい人は





文句を言わずに懸命に働こう


それが生きると言うことだから



一生懸命に働こう


それが生きると言うことだから



必要なものを持つと言うことは
そう言うことだから





(○´∀｀○)




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あなたの想いはあなたそのもの

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