萬望工房

~気ままにフヨフヨ~

BIOMBO

2007年11月30日 | 芸術
タイトルの「BIOMBO」とは、スペイン語で「屏風」の意味だそうです。
こんなタイトルをつけた展覧会が大阪でやっているというので先日行って来ました。

でも実は大阪は苦手なんです。
正直言ってあまり行きたくない所。
でも誘惑には勝てず、意を決して行って来ました。

場所は四天王寺近くの大阪市立美術館
公園内にあるというので別に入場料がいるのか?とおもいきや
美術館に行く人は無用とのこと。
ホッとしました。

入口すぐには控えめなクリスマスツリー
きれいに手入れされた庭園が。
こちらも紅葉は見頃でした。
美術館の横の銀杏も見事に色づいて。

今回は「屏風」をテーマにした展覧会。
その中にはヨーロッパに輸出され、今回初の里帰りになったものや
長年の修復を終えたもの、離れ離れになっていた作品の同時公開など
私の気になるものがたくさん。
チラシを見ただけでもすばらしい作品が多いので、混んでいるかなと覚悟して行ったのですが案外空いていました。
おかげでゆっくり観賞。

古くは平安時代から存在が確認されている屏風。
その変遷をも交えた展示の内容は、大画面の絵画に圧倒され続けました。
特に洛中の風景などを描いた風俗画では、細かな人物の描写は面白くて
先日観に行った「狩野永徳」の「洛中洛外図屏風」を思い出しました。
あの時は人が多すぎて近寄れなかったけれど。

タイトルにもあったように桃山時代からの南蛮貿易で作られ輸出された屏風が
何点か里帰りで展示されていました。
驚くべきは保存状態の良さ。
どんなに大事に保管されていたのか。
海を渡り、戦火をくぐりぬけ、また再び日本に帰ってきた。
それを見ることが出来、本当に行ってきて良かったなと思いました。

他にも、イエズス会の絵師が描いた油絵のようなヨーロッパの風景画が屏風になっているものや、長い襖絵がいくつかの屏風に分かれて別々に保管されていたものなどなど。
見ごたえある展覧会でした。

帰りに四天王寺へも行こうと御朱印帳持参でいたのですが
あまりにも展示会で体力を使い尽くし、断念。
またの機会にします。

正倉院展

2007年11月08日 | 
久しぶりの奈良です。

今回は友人にもらったチケットで正倉院展を観にきました。

と、その前に大和文化館の「狩野派展」へ
大和文化館へは初めて。
学園前駅を降りて歩くこと5~7分。
到着したものの、門から建物が見えません。
その代わりに生い茂る木々がお出迎え。
散策コースもある自然に囲まれた美術館でした。

この「狩野派展」は大倉記念館の収蔵品が特別展示ということで、平日の午前中にもかかわらず、そこそこの人出。
内容は先日の「狩野永徳」に比べるとやや見劣りするものの、個人の収集ではさすがといったものでした。
ただ、もう少し保存状態がよければ…
なかなか修理費が出せない悲しさを感じえずにはいられませんでした。

今回は昼御飯を食べたい店を前もってリサーチしてきました。
ということで、昼前には到着するように移動。
少し道に迷いつつ、やっと見つけた店の入口には

「本日は予約分にて売り切れました」

え~~~~!

さすが蕎麦屋。
我が道を行くってところでしょうか。

しかたないので近くの以前も行ったカフェへ。
でもここのゴハンも美味しいから良し。

そのあとはならまちをぶらぶら散策。
くるたびに何かお店が増えていて、迷路のようになっていなければもっと楽しめるのにと思う町です。

そしてタイミングを見計らって、いざ正倉院展へ。
午前中の混雑と夕方からの混雑を避けたつもりだったのに
着いてみたら30分待ち。

なんとか入ってもやっぱりすごい人。
平日ですよ~夕方ですよ~

人の間から、首を伸ばしてみていたら
ビシッとスーツを着た人たちが。
聞き耳をたててみたら、学芸員さんが特別招待の人たちに解説して歩いていました。
出品物の内容や、やはり裏方しか知らない話など。
おもしろくて付いて歩いてしまいました。
それにしても正倉院の宝物は綺麗です。
とても千年以上前の品とは思えません。
文様ステキ~
文字美しすぎ~

奈良はいいね~と堪能し帰るかという前に夕飯。
もう一軒気になる蕎麦屋にチャレンジ。
こちらは夕方開店直後に到着し、蕎麦をいただきました。
「手挽き十割」
御主人が石臼で挽いた、一日10皿限定の品。
どうやら私の注文が最後の一皿だったようで、気づいたら売り切れの紙が。
他に注文した「蕎麦豆腐」を楽しんでから、いざザル蕎麦を。
つなぎが無い分短い麺で、少し殻も入っていて野趣満点。
しっかり噛んで食べる蕎麦でした。
つゆの他に粗塩が付いてきて、初めて塩でいただきました。
蕎麦の風味にほんのり塩の甘み。
なかなかいけます。
でもつゆが美味しかったのであとはつゆで。
おろしたてだろうワサビが効いて美味し~い。
久しぶりに美味しい蕎麦と、黙っていても蕎麦湯が出てくるお店に出会えました。

昔は、奈良は美味しい店が無いといわれていたようですが
今はいろいろお気に入りのお店が増えています。
食べ損ねたもう一軒の蕎麦屋も気になるし。
また奈良に行くのが楽しみです。