萬望工房

~気ままにフヨフヨ~

水無月の日

2007年06月30日 | 食べ歩き
近くの神社に大きな輪が出現したな~と思っていたら「夏越の祓い」が6月30日にあちこちの神社で行われるとのこと。
そして、その日は「水無月」という和菓子を食べる習慣が京都にはあるそうです。

と、いうことは…?

例外もなく、当然のごとくお店でも水無月作成。
ただし完全注文製なので、限られた数のみ。
でも蒸し時間が長い上に枚数も多いので、全員フル活動で一日がかりで作ることに。

一年に一日のみ作るお菓子。
そのための道具を前日までに用意して
朝の7時から仕事開始。

型に生地を流し、蒸し、豆を入れてまた蒸し、仕上げに寒天を塗り、冷まして切る

生地は二種類で、普通のと抹茶入り。

蒸しあがったときに、ほんのり餅や抹茶の香りが漂って
う~ん 美味しそう!

なんとか失敗も無く5時過ぎには終了。

もちろん余ったものをいただきました
モチモチして、鹿の子豆もいい感じ。
頑張ったかいがありました。





運のツキ

2007年06月18日 | いろいろ
たまたま仕事が早く終わって
たまたま少し寄り道してみただけなのに

ついているのかいないのか

久しぶりに寄ったアンティーク屋で見つけてしまいました。

ガラスのお盆

しかも見たこと無い金魚柄

給料日まであと一週間
財布の中はかなりピンチ

なぜこんなときに出会ってしまったのか…


今晩から節約生活グレードアップします。

沙羅双樹

2007年06月13日 | 京都散策
昨日から、妙心寺の東林院にて「沙羅の花を愛でる会」をやっているというので行って来ました。
妙心寺は退蔵院の方に何度か足を運んでいたけれど、東林院は初めて。
どうやら年に限られた日にしか公開されていないとのこと。

入場料は、抹茶付きの特別拝観だけあって高かった。
でもたまにはいいかなぁと、入口で御朱印帳をお願いして入場。

まずは…と抹茶と生菓子をいただきました。
『鼓月』が沙羅の花をイメージして作った芯に黄身餡、外を白餡で包んだきんとんでした。
きっとたくさん作っていて大変だろうな~と内情を思いつつ庭へ。

沙羅双樹は…?

パンフレットの写真と見比べて、何かがおかしい。

地面に落ちている花をたどった木と写真にメインに載っている木が違う。
あきらかに樹齢があわない…。

周りを見渡していたら何やら文章の入った額を発見。

内容を要約すると

去年、突然枯れた

とのこと。

他の若木で今回は会を催すことが出来たって
知らなかったから少し詐欺に遭った気分でした。
追い討ちをかけるかのように「そうだ、京都へ行こう」のすばらしい写真が…

今は、枯れ木にその枝で作ったであろう数珠がぶら下がっています。

まさに諸行無常の響きありですかね。

唐招提寺にて鑑真に出会う

2007年06月07日 | 
正月以来、久しぶりに実家に帰省。

行きは仕事終わってからの急ぎ旅ということで新幹線を使用。

しかし、新幹線は速いけれど高い。
そして旅を楽しむには速すぎる。

ということで

帰りはローカル線普通列車の旅にしました。

ルートは名古屋から近鉄で三重から奈良を経由し、京都へ。

何も無いホームで20分待たされようが、3時間かかろうがOKさ。

新緑の景色を眺めつつ、たまにはうたた寝しつつ
乗り継ぐこと3回で、寄り道目的所に到着。

《唐招提寺》
近くの薬師寺には来たけれど、まだ足を踏み入れていないお寺でした。
偶然にも金堂修復現場と仏像修復所の特別公開に当たりました。

まだまだ完成は先の修復現場だけあって、解体されたままの千手観音などが間近で見学することができました。
その大きさや、細部にわたる彫刻技術のすばらしさ。
実際には双眼鏡を持って見ないとわからない、光背の仏像一体づつの表情などなど
貴重な体験をさせてもらいました。

また、御影堂では東山魁夷画伯の障壁画を見ることができました。
鑑真和上の像も、いまは外出せず納まっていました。
その像の両側に広がる雄大な海の絵が、森の中のような部屋に世界を見せているかのごとく、また鑑真和上の海を渡った苦労を偲ばせるように溶け込んでいました。

他の部屋にも障壁画は描かれており、落ち着いた水墨の山林を見ていると
心静かになるような気持ちになりました。

帰りに池の辺りに蓮の植木鉢がいくつか並んでいるのを発見。
どうやら鑑真和上縁の蓮があるみたいです。
まだもう少し咲くのは先なので、また機会があったら観に来ようと思いました。