花の日々

はなのひび

花の日々原画展

2014年11月09日 | Weblog


10月14日~19日「花の日々原画展」を開催。お陰様でたくさんの方にお越しいただきました。ありがとうございました。友達や家族を始め、たくさんの人達に支えられて迎えることが出来た原画展、感謝の思いでいっぱいです。

今年は受傷20年。感謝を込めて“原画展を開きたい”と前々からずっと思っていました。ここまで頑張ってこれたのも、たくさんの支えのお陰ですから…。
でも去年の秋から体調不良が続き、半年間全く絵が描けず、カレンダーの絵が揃っていない。これでは原画展にならないよなあ、やっぱり無理?と諦めかけていましたが、「目標があった方がいいと思うよ。出来る限り協力するから。」と友達の力強い一言、頑張ってみることにしました。

しかし、そう簡単には絵を描くことは出来ず、何度もくじけそうになりました。そんな時、いつも思い浮かべるのでした。マラソンを通じて知り会い姉のように慕っていた友達が、昨年の12月亡くなりました。受傷後も「使えば使う所が強くなる。」と励まし続けてくれた…。13年前、初めてギャラリーで個展を開かせていただいた時、連日手伝いに来て下さいましたね。
初めての個展で出会ったHさん。院展の院友でもあるHさんは、それ以降もずっと気にかけていただいて、何かあると声を掛けて下さいます。去年の秋、元気をいただこうと尋ねると、「目標があった方がいい。原画展、頑張るんよ。」と温かく励まして下さいました。年が明け、Hさんは病が見つかり手術をされましたが、それでも「春は来る。頑張るんよ。」と…。そして受傷直後知り合った看護師さん。それからもずっと力になっていただいていますが、2年前大病をされ今も闘病中にもかかわらず、エールを送って下さいます。

この方達に、どれだけ背中を押されたことか…。

時間の許す限り、寝るまで絵を描きました。痛みとか嫌なことを忘れさせてくれる、心解き放たれる絵を描くとき。でも、さすがにこの度は体が辛すぎて、絵を描きながら「痛い。しんどい。」と思わず言ってしまう。絵を描き始めて、初めての経験でした。最後の1枚「楓」を描き終えたとき、力が燃え尽きてしまいましたが、ほっとしたと同時にやっと笑顔になりました。

会場は「gallery G」。上八丁堀にあります。向かいには、電車道りを挟んで県立美術館。その裏は縮景園と、とても環境の良い場所。


風や水の音、光を感じる建物。


このギャラリーは、初めて展覧会をさせていただいた時のギャラリーのオーナーからお誘いをいただきました。このギャラリーは1年前から予約でいっぱいでしたが、キャンセル待ちで希望する時期を優先して下さったようです。スタッフの皆さんもとてもいい方ばかり、大変よくしていただきました。ありがとうございました。

絵を描き始めた1996年から、選んだ作品52点。


自分でもめったに見ることはなく、数年ぶりに見る絵がほとんど。


その時その時の出来事が、懐かしく思い出されます…。

受傷間もなく入院先の病院で出会った医療ソーシャルワーカー(現在、兵庫大学教授)村上さん。


いつも「大丈夫よ。」と力を下さいました。私の絵を絵葉書にしようと進めて下さり、「花の日々」の名づけ親。いまだに、私を力強く支えて下さいます。人間大好きと言われる村上さん、笑顔が素敵です。

命をつないで下さった救急救命士の稲田さんご夫妻。


豊かな知識により、私の命は救われたと医師から言われました。

ICUで5か月間、大変お世話になった看護師さん。


いつも笑顔で、対等に接して下さったやさしさ、ほんとうに嬉しかったです。他の看護師さん達も、桜の枝を折ったりレンゲをポケットに忍ばせ、こっそり季節を教えて下さったり、お化粧や髪を結ったり、外が見えるようにとベッドに鏡を付けて下さったり、時には悩み事を相談されたり…(笑)。

会場はお花で包まれます。






tss新広島TVの三上絵里さん。


10数年前出会い、初めての個展の時取材をして下さいました。それから何かあると声を掛けていただいて感謝です。この度、私はよれよれでしたが、三上さんのパワーで取材が進み、TVで放送していただきました。夕方の放送でしたがたくさんの方に見ていただいたようで、原画展にお越しいただきました。皆さんに少しでも元気を…と思っていましたが、私の方が元気をいただいたようです。頑張らなくては…。

YANBOの幸代さん。


初めての個展に続き、この度も中心となって原画展の準備をして下さいました。この度の原画展も、YANBOご夫妻のお陰で開催出来ました。ありがとう!YANBOは店主のニックネーム。マラソン専用のスポーツ店「YANBO」を30年経営されていましたが、惜しまれながら2年前閉店。いつもマラソン愛好家で賑わっていました。受傷前は私もその一人、人柄の良いお二人にみなさん居心地がいいのです。
受傷後も、病院へちょくちょく寄ってくれたり、ときには手作りのおかずを持って来てくれたりといつも温かい。退院後も、ずっとやさしく声を掛けて下さって、大好きなYANBOご夫妻です。

YANBOのお友達、木利画材の西崎さん。絵の額の手配や、絵を額に入れていただくのに、この度も何度も遠路はるばる我が家へお越しいただきました。会場の準備や片づけの時も、お休みを返上してお手伝いしていただきました。感謝。

そして絵葉書やカレンダーでお世話になっている広島中央印刷さん。この度も大変ご無理をお願しつつも、心よく対応していただいてありがとうございました。







ほんとうにたくさんの方にお越しいただきました。病院で大変お世話になった先生、看護師さん、マラソンを通じて出会った友達、ヤマハの恩師や友達、同じ障害の仲間達、同級生。新聞やTVを見られた方、通りがかりの方、土日(最終日)は、県立美術館のポーラ展の帰りの方々で会場がいっぱいになりました。そしてYANBOつながりの多くのランナー達、元気をいっぱい充電させていただきました。数多くの新たな出会いに、心から感謝したいと思います。

そしてそして、原画展のお手伝いをして下さいました皆さま、ほんとうにほんとうにありがとうございました。


原画展を振り返って、ほんとうにたくさんの人達に支えられているのだなあ、としみじみ…。
私も、気持ち良く手を差し伸べられるような、やさしい人でありたいと思います。早く本調子に戻して、頑張ります!
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