月と蟹 道尾秀介 著
ちょっと前まで読んでいた道尾さんの本が、道尾さんにしてはほのぼの系の「光」だったもんで、すっかり油断していました・・・
「月と蟹」も、「光」と同じく子供達が主要登場人物なんですが、「光」とは全然違ってとても怖かったです・・・
なんていうんだろう、大人が「追い詰められた行動」に出る時よりも、子供が「追い詰められた行動」に出る時の方が怖い気がします。
子供のそれは、大人の場合と違って余計な雑念や邪念が無いからでしょうか・・・
純粋に素直に、残酷な事を願ってしまう子供の心理描写が、とても怖かったです。
主人公は小学生の慎一。
父を亡くし、母親と祖父と暮らす慎一は、学校では誰ともしゃべらず一人孤立した存在。
唯一仲良くしている同じクラスの春也とは、よく海で魚やヤドカリを取って遊んでいます。
ある時、ヤドカリを火で焼いて願いを叶えてもらうという儀式を始めた2人は、だんだん願い事をエスカレートさせていきます・・・
生き物の命を奪うことに、なんのためらいも見せない2人に、まず怖さを感じました。
でも子供ってそうかもしれない。
私も子供の頃、特に意味も無くアリを殺した事あるもんなぁ・・・
生き物を殺す事に「意味」を見出してしまった慎一の心が、だんだんゆがんでいってしまうのは、必然だったかもしれません。
やっぱり道尾さんは怖くて面白いです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次は、東野圭吾さんの「虚像の道化師」を読んでいます。
待ちに待った、ガリレオシリーズです
久しぶりに湯川先生と再会です(喜)
ちょっと前まで読んでいた道尾さんの本が、道尾さんにしてはほのぼの系の「光」だったもんで、すっかり油断していました・・・
「月と蟹」も、「光」と同じく子供達が主要登場人物なんですが、「光」とは全然違ってとても怖かったです・・・
なんていうんだろう、大人が「追い詰められた行動」に出る時よりも、子供が「追い詰められた行動」に出る時の方が怖い気がします。
子供のそれは、大人の場合と違って余計な雑念や邪念が無いからでしょうか・・・
純粋に素直に、残酷な事を願ってしまう子供の心理描写が、とても怖かったです。
主人公は小学生の慎一。
父を亡くし、母親と祖父と暮らす慎一は、学校では誰ともしゃべらず一人孤立した存在。
唯一仲良くしている同じクラスの春也とは、よく海で魚やヤドカリを取って遊んでいます。
ある時、ヤドカリを火で焼いて願いを叶えてもらうという儀式を始めた2人は、だんだん願い事をエスカレートさせていきます・・・
生き物の命を奪うことに、なんのためらいも見せない2人に、まず怖さを感じました。
でも子供ってそうかもしれない。
私も子供の頃、特に意味も無くアリを殺した事あるもんなぁ・・・
生き物を殺す事に「意味」を見出してしまった慎一の心が、だんだんゆがんでいってしまうのは、必然だったかもしれません。
やっぱり道尾さんは怖くて面白いです。
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次は、東野圭吾さんの「虚像の道化師」を読んでいます。
待ちに待った、ガリレオシリーズです
久しぶりに湯川先生と再会です(喜)