旅の途中で

絵のこと音楽のこと本のことetc・・・趣味全開でスケッチスケッチ!

トーベ・ヤンソン展

2015年09月06日 22時14分07秒 | アート
今日は、あべのハルカスの美術館に「トーベ・ヤンソン展」を見に行ってきました。

彼女の描く油絵、好きなんです。
色が綺麗で。
カラフルというのとはちょっと違いますが、独特なんですよねー。
でも、透明感があってどことなくムンクを連想するタッチが、やっぱり北欧の人だなって感じです。

ゴーギャン的なタッチの絵もあったりして、いろんな画家から影響を受けているのかなあと思いました。

自画像がすごく良いんですよね。
キリットしたまなざしが、意志の強い女性を表現しています。
かっこいいです。

展覧会には、もちろんムーミンの原画もたくさん来ていました。



生き生きとした線で描かれたムーミン達が、とっても可愛いです。
可愛いだけじゃなくて、どことなく孤独や寂しい雰囲気を漂わせているところが、ムーミンの良さだと思います。



トーベが夏の間暮らしていた、小さな島にある家を再現しています。
いいですよねー、こんなところでのんびりしたいなー(*^▽^*)










呼吸展

2015年07月20日 22時18分47秒 | アート
7月12日~18日まで、アートギャラリーそらさんにて個展を開催しました。
今回も楽しく作業&展示することができました。
そらのオーナー様、見に来ていただいた皆様、どうもありがとうございました。




次は、近所の神社に絵馬を奉納させて頂きます。
来年の干支である申を描かせて頂きます。
奉納された絵馬は、一年間神社に飾られますので、気合いを入れて行きたいと思います。






ジャン・フォートリエ展

2014年11月29日 21時39分16秒 | アート
中之島の国際美術館に「ジャン・フォートリエ展」を見てきました。
こんなにしっかりこの人の作品だけを見たのは初めてです。

初期のひたすら暗い色で描かれた人物画。

中期の、戦争の暗い影を連想させる「人質」シリーズ。

後期の、一転して明るい色で描かれた抽象画。

どの時代も、画家の内面を素直に映しているようで、魅力的な作品達でした。

抽象化された人の顔が続く「人質」シリーズは有名ですが、第二次大戦中、特高警察に捕まった人々の苦しみを描いたものだとは知りませんでした。
そう思って見ると、目や鼻や口といったパーツがほとんどわからない顔達が、とても悲しく見えてきます。

後期の、明るい色で描かれた抽象画の評価には賛否あったようですが、私はとても好きです。
順風満帆とはいかなかった画家の人生の最期に、こういう明るい色があって良かったと思いました。



すごく天気の良い日で、夕暮れもとてもきれいでした。

<オマケ>



美術館のすぐ近くにあるカフェgraf studioでランチ。
これ、サンドウィッチなんですよー
自分で好きな具を挟んで食べるんです。
和風な食材が多くて、とっても美味しかったです♪




バルテュス展

2014年08月31日 21時53分16秒 | アート
今日は、京都市美術館で開催中の「バルテュス展」に行ってきました。

バルテュスといえば、エロティックで妖しい雰囲気の少女の絵をまず思い浮かべます。
実物はもっと妖しく、そしてとても神聖な雰囲気が画面からこぼれていました。

もともと、古いフレスコ画に興味があったという事ですが、確かに彼の油絵作品の質感はフレスコ画を連想させます。
その、どこか宗教画っぽい表現が、さらに生身の少女に神聖さを与えているのかもしれません。



今回の展覧会で嬉しかったのが、バルテュスの描いた「嵐が丘」の挿絵が展示されていたことです。

私も昔「嵐が丘」の原作を読んでとても感銘を受けました。今でも大好きな作品です。
映画も面白かったです。

原作を読んだ人なら、きっと同意してくれると思うんですが、バルテュスの描いたヒースクリフとキャサリンは、まさに原作そのままの2人でした。
激しい気性のヒースクリフとキャサリンの性格が画面から生き生きと溢れ出てきて、なんか・・・すごいなぁ!と感動しました。

バルテュスの作品に触れたら、最初は「なんだか怖い」と思うかもしれませんが、きっとその美しい世界に魅了されると思います・・・


美術館で疲れた後は、すぐ近くの川沿いにあるカフェのオープンテラスでケーキセット。



今日は涼しく風も吹いて最高にテラス日和でした♪








雨 展

2013年12月24日 22時22分28秒 | アート
今年も、個展を開くことができました。
12月8日~12月21日までの2週間、いつもお世話になっているギャラリーにて。

開催期間も終わったので、全部の作品を上げておきます。

「雨展」



今回は、朝日新聞に案内を載せて頂いたり、たまたま入って気に入ってもらい、期間中3回も見にきてくださった方がいたり、さらに新聞の案内で興味を持って来てくださった方も。

とても良い刺激になりました。

また次に向けて頑張っていきます。





美の響演展

2013年06月28日 23時22分51秒 | アート
中ノ島にある国立国際美術館で、「美の響演展」を見てきました。

副題に「関西コレクションズ」と書かれている通り、関西の複数の美術館から作品を借りてきて展示しています。
そのせいか、作家も作品自体も一度はどこかで目にしたことがあるような、超有名な物が多くて、すごいテンション上がりました



特に有名な作品というと、ピカソの青の時代から「道化役者と子供」でしょうか。
青がめちゃめちゃ綺麗です。あと線の素晴しさ。
多分教科書にも載ってるんじゃないですかね?

他にずらずらっと並べると、

マックス・エルンスト「灰色の森」

ジュール・バスキン「バラ色の下着の少女」

カンディンスキー「絵の中の絵」

アンリ・マティス「鏡の前の青いドレス」(上の写真のポスター)

マルセル・デュシャン「L.H.O.O.Q.」(モナリザにヒゲ描いちゃったやつ)

マルセル・デュシャン「トランクの中の箱」

ルチオ・フォンタナ「空間概念」(真っ青のキャンパスを切り裂いただけの作品)

ジャコメッティ「鼻」

アンディ・ウォーホル「マリリン」

この辺りがよく知られていると思います。

個人的には、大好きなマーク・ロスコの作品が良かったです。
画面を何色かに分けて塗られているだけの抽象絵画なんですが、この画面分割のバランスが大好きです。

マン・レイの「イシドール・デュカスの謎」も面白かったですね~。
「何か」を梱包している作品なんですが、すごく想像力を掻き立てられます。

フランク・ステラの巨大な作品「ゲッティ廊」もすごかったです。
わざと塗り残した部分の緊張感が、その画面の大きさも伴って、作品の中に吸い込まれてしまいそうでした。



写真右のクリアファイルは、リキテンシュタインの作品。
モネの「睡蓮」を題材に製作した版画です。
デザイン的でクリアファイルにぴったり。

左のポストカードは、上からカンディンスキー、エルンスト、ロスコ。

どれも格好良い作品です。

部屋の照明が悪いので、ロスコの色が全然出てないですが(^^;
本物はもっと良いんですよ~


実は今回、お仕事を休んで行ったんですよ。
平日の美術館はめっちゃ空いてて、豪華な作品達をじっくり見れたのが良かった!
贅沢な時間でした。




植物画展

2013年04月28日 22時51分33秒 | アート
今日は大阪市内のギャラリーに、父親が出品している植物画の展覧会を見てきました。

うちの父は昔から水彩画で植物を描いていて、なんだかんだと生徒を集めて教室らしきものを開いています。

そして、作品が溜まってきたということで、父と生徒さん達の植物画のグループ展を開いたという事で。

↓父の作品の一部です。







私がざっくりとした抽象画・イメージ画を描いているのに対して、父のは精密な絵を描きます。

同じ「絵が好き」と言っても、親子でまったく正反対です(笑)

生徒さん達は年配の方達が多いみたいなんですが、いっぱいお話させてもらって、いくつになっても、こうやって趣味を持って生き生きしているのは素敵だなぁと思いました。

私も年末の個展に向けてガンバロー





フィンランドのくらしとデザイン展

2013年01月13日 21時13分40秒 | アート
「フィランドのくらしとデザイン展」が日本各地を巡回するという情報を知ったのは、約1年前。
しかも兵庫県が一番最後・・・1年待たないといけないと知って、思わず遠征も考えちゃいましたが(^^;やっと行く事ができました!

兵庫県立美術館で、「フィンランドのくらしとデザイン展」
1月10日~3月10日までやっています。

会場はいくつかのテーマに分かれています。
まずは油絵。
フィンランドの画家って、トーベ・ヤンソン以外なかなかなじみが無いので新鮮でした。

やっぱり自然豊かなフィンランドだけあって、風景画が多かったです。
人物や風景を描くタッチが、どことなくムンク(ノルウェー)を思わせて、やっぱり同じ北欧の空気で育っているのかなと思いました。

ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの原画も、数は少ないですがありました。
私はムーミンの原画が大好きで、フィンランドのタンペレにあるムーミン美術館にも行った事があります。

また再会できて嬉しかったです。



インテリアでは、アルヴァ・アアルトのチェアーとランプがたくさんありました。
有名なパイミオ・チェアやスツールが置いてあって、実際に座れるんです!
かたっぱしから座ってみました



ランプも良かったですね~。
コケモモという、コロンとした可愛いランプシェードが好きです。
冬の長いフィンランドの部屋を、暖かく照らしていたんでしょうね。

食器では、カイ・フランクのグラスや食器が展示されていました。
色合いもラインも繊細でたまりません。
ずらっと並んでいるととても綺麗です。



あと圧巻だったのが、最後のマリメッコの部屋です。

部屋の天井から、大きな生地や服がぶら下がっているんです。
私も大好きなウニッコ柄が、やっぱり可愛かったです

マリメッコの柄と色って、見てるだけでなんだか幸せな気分になるんですよね。

美術館を堪能した後は、三宮に移動して北欧雑貨&カフェの「マルッカ」でランチ。



魚介たっぷりのスープが熱々で美味しかったです。
隣のパンがまためちゃめちゃ美味しかったんです。熱々で!



パンのお皿とティーカップは、なんと好きな物を選ばせてもらえるんですよ。
私は、大好きなグスタフスベリのカップを選びました。

この色と大胆な柄がカッコイイです!

北欧三昧な一日でした。
あーまたフィンランドに行きたい!ていうか帰りたい・・・


ちっちゃなちっちゃな油絵

2012年07月29日 19時21分55秒 | アート
ギャラリーのグループ展用に出品した油絵2点です。

グループ展のテーマは「空」と「夢」です。

SM(サムホール)サイズという、とっても小さな小さなキャンバスに描いています。
小さなキャンバスって、案外難しいんですよね。
大きなキャンバスの方が、自由に描けるし表現しやすかったりします。

ちなみに、テーマを与えられて描くのは、意外に楽しかったりします。

2012年7月製作/SMサイズの油絵


「夢」の方は、この秋にカナダで開催されるグループ展の方に飾ってもらいます。
さすがに私は、カナダまでは行けないけど・・・

私、まだカナダには行った事がないんですよね~
私より私の作品の方が先に行っちゃうとは・・・!

いいなぁ。