横山秀夫の「震度0」を読み終わった!重かった!
内容もだけど、ハードカバーで買って通勤に毎日持ち歩いてたから重かった!(笑)
この人の切り口って独特だよね。警察を舞台にした物語が多いんだけど、単に刑事が事件を追うっていうんじゃなくて、事件が起こることで警察幹部の暗い部分が明らかになっていくっていう・・・
そう、現場を飛び回る刑事じゃなくて、その上でふんぞり返っている幹部たちを痛烈に批判した本がおもしろい。
「震度0」もそうで、警察の人間が失踪することから物語は始まる。警察内部のことに詳しい人物の失踪に、いろいろと後ろ暗いことの多い幹部たちは大慌てになる。
それぞれが事件解決に向けて動くんだけど、それがすべて見事に「保身」のため。そこには失踪した仲間に対する心配や、事件に対する正義感みたいなものが微塵もなくて、なんとか自分の暗い部分が明るみに出ないように、将来のポストが飛んでしまわないようにということしか考えない。
いったいこの人達の仕事ってなんだろう~~と、首をかしげてしまう。
すんごい「うまいなぁ~っ!」と思ったのは、同時進行で阪神淡路大震災も描いていること。失踪事件は震災と同じ日に起こったことになっているんだけど、誰も震災のことを本気で心配していない。かりにも警察の人間なのに。
時々描写される犠牲者の数や被害状況と、自分を守ることだけ考えている器の小さな人間達の対比が痛々しい。
最後まで読み終わったら、この「震度0」という題名の絶妙さに感心・・・
横山さんは硬派だしテーマも重いけど、なぜかとても読みやすい。言葉がすとんすとんと落ちてくるので、硬派はちょっと・・・っていう人でも読み易いと思います。おすすめ!
内容もだけど、ハードカバーで買って通勤に毎日持ち歩いてたから重かった!(笑)
この人の切り口って独特だよね。警察を舞台にした物語が多いんだけど、単に刑事が事件を追うっていうんじゃなくて、事件が起こることで警察幹部の暗い部分が明らかになっていくっていう・・・
そう、現場を飛び回る刑事じゃなくて、その上でふんぞり返っている幹部たちを痛烈に批判した本がおもしろい。
「震度0」もそうで、警察の人間が失踪することから物語は始まる。警察内部のことに詳しい人物の失踪に、いろいろと後ろ暗いことの多い幹部たちは大慌てになる。
それぞれが事件解決に向けて動くんだけど、それがすべて見事に「保身」のため。そこには失踪した仲間に対する心配や、事件に対する正義感みたいなものが微塵もなくて、なんとか自分の暗い部分が明るみに出ないように、将来のポストが飛んでしまわないようにということしか考えない。
いったいこの人達の仕事ってなんだろう~~と、首をかしげてしまう。
すんごい「うまいなぁ~っ!」と思ったのは、同時進行で阪神淡路大震災も描いていること。失踪事件は震災と同じ日に起こったことになっているんだけど、誰も震災のことを本気で心配していない。かりにも警察の人間なのに。
時々描写される犠牲者の数や被害状況と、自分を守ることだけ考えている器の小さな人間達の対比が痛々しい。
最後まで読み終わったら、この「震度0」という題名の絶妙さに感心・・・
横山さんは硬派だしテーマも重いけど、なぜかとても読みやすい。言葉がすとんすとんと落ちてくるので、硬派はちょっと・・・っていう人でも読み易いと思います。おすすめ!