この夏読んだ本です。
いちばんおもしろかったのは、百子さんのブログで紹介されていた『千年樹』。千年生き続けている木のすぐそばで、繰り広げられた様々なドラマ。時を越えてつながる人間の思いみたいなものを感じました。近頃、いつのまにか、なくなっている建物があり、その空き地を見ながら、「ここには、以前なにがあったのだろうか・・・?」と考えても思い出せないことがよくあります。自分にとって特別な場所でないと、覚えていないことが多いのだけれど、土地や場所・・・人間がいたところには、きっとなにか想いみたいなものが、その場所にのこっているような気がしてきました。荻原浩さんはこのほか、「噂」「ハードボイルドエッグ」も読みました。読んだことのない作家だけれど、ファンになりました。