gooブログはじめました!散歩写真の達人 石ちゃんのフォトエッセイ ーーー30年の私写真散歩 少しずつお見せしましょう。

「東京原色図鑑」散歩とスナップ写真1万点。
80年代の東京も。大好きな写真家に、濱谷浩、石元泰博、森山大道氏等。

カメ漫だらだら石ちゃん散歩 その9

2012年11月14日 | 散歩 余暇 趣味 健康 デジカメ
 さて、すっかりデジタルの時代になりました。写真もご多分に漏れず、デジタルに。今やフィルムで撮っている人は、1割もいるのかなあ。デジタルカメラになって1番喜ばしいのは、フィルム代が劇的にやすくなったことですかねえ。毎月平均して、私写真、まあ作品として恥ずかしくないものを、と20本から撮影していましたから、1年でざっと240本、ぼくの場合コダクロームが多かったですから、自分で現像できないので街のプロラボに出すんですね。フィルム代と現像代とで、約2千円かかっていましたから、毎月、少なくても4万多い月で6万くらいのフィルム代を、雑誌や何かの仕事で消化していたのです。年間、フィルム代が48万円から60万円くらいは、必要経費として捻出していたのですね。そのほかにも時々新しくレンズを買い足したり、また稀にはカメラを買いくわえたりと、趣味でもあり仕事でもある写真、しかもそんなに稼げない私写真、その実態は心象風景などと称しては、森山大道や荒木経惟に影響されての、スナップ写真・東京をニューヨークをカラーで撮っている日々でしたから、今から思うとよくフィルム代を捻出していたなあと思うのです。

 それがどうですか、デジタルの時代に、昔のフィルムにあたる、メディアカード、ぼくの場合 SDカードが多いのですが、その価格の安いこと安いこと、また、それに比例して?ストックフォトの価格等、往時の10分の1以下ですよ。個展をやって、それ以降はストックに預けるようになりまして、ドンドンこんなの売れるのかなあという心配をよそにぼくの入れている某ストックフォト社では作品として限りなく個人の思いをのせた写真でも、面白いと思えばじゃんじゃん引っこ抜いてカタログに載っけてくれたんですねえ。カタログに載るとこれまた売れるんですから恐ろしい。それが今やオンラインのストックフォト、あなた、1点500円ですよ。500円。それでも売れないで苦しんでいるのに。かっては1点3万はサイテーでもしていたと思うんだけれど。まったくデジタル化でカメラは進化しても、カメラマンは退化しているようであります、その生活がひっ迫してきたという意味で。

おやおや、つい愚痴を書いてしまうことになりました。まあいつの日かまたいい風が吹いてくるさ、そう思って、かってのフィルムをデジタル化したり、そんな作業に追われるぼくでした。

             

         フォト・文 石郷岡まさを