gooブログはじめました!散歩写真の達人 石ちゃんのフォトエッセイ ーーー30年の私写真散歩 少しずつお見せしましょう。

「東京原色図鑑」散歩とスナップ写真1万点。
80年代の東京も。大好きな写真家に、濱谷浩、石元泰博、森山大道氏等。

カメ漫だらだら石ちゃん散歩 その15

2012年11月20日 | 散歩 余暇 趣味 健康 デジカメ
貧困、でも豊か。変な言い方でごめんなさい、この十余年のビンボライフのぼく的実感なんです。

青年期から消費文明にどっぷりと首まで浸かってきた世代ですから、そう、団塊世代なんですねえ、塊、人間の塊、小学4年生の時に校舎が足りなくてか?特別に本校とは別に臨時の校舎に学び、中学3年生の時には確か11組まであったんだよ、というほどの人間がぎっしりといた時代。それでなくともマンモス校だったが、11組にはびっくり。小学生の時に、日本ではじめての子供向け漫画週刊誌が発売され、今でも覚えているよ、少年マガジン創刊号を買ったのでした。今みたいに分厚い雑誌ではなく、丸綴の雑誌でその表紙が朝潮で、ということまで覚えています。カメラマンはどなただったんだろう?確か30円だったと記憶します。

子供の頃から、本が雑誌が大好きだったのですね。半世紀立っても気分は雑誌が大好きで、しかし財布は限りなくさみしくて、この頃は思い切って買っても半分も読まないままに、なんとなくそのまま読まずに、という風になりましたね。雑誌は近所の本屋さんから定期的に配達してもらっていましたね。小学生の間は光文社の少年。かすかなうろ覚えの記憶では、雑誌がなくなって廃刊になったのかなあ、寂しい思いで長い間愛読した雑誌から別れたわけです。学校で直接先生が届けてくれる学習研究社の科学、学習を読んでいた記憶もあるぞ。何といっても、少年もそうだったが付録が大の魅力なわけ。はっきりいえば付録が欲しくって本誌を買うっていうこともあったと思うんだなあ。学習や科学って、きっと学校や先生方にコミッションも入っていたのだろうな。今から思えば牧歌的な時代だった。ゲームやカード集めに熱中する今時の子供と本質は変わらないのだろう。
ただし、雑誌では少なくとも文字を通して本を読むことを経て本を読む楽しみを知って現在に至るわけで、ゲームに熱中する子供は、本を読む楽しみを覚えてくれるんだろうか。バーチャルリアリテーの怖さが喧伝される今日、ちょっぴり心配である。本を読むって、想像力を養うことだから、本を読んで泣いたり笑ったりしてココロというものを育てる時期がないとしたら、ちょっとどうなんだろう。人の不幸や悲劇に共感できぬ人間の向こうにどんな未来が待っているんだろう。
中学にはいると、中学1年コースを読んでいたのかなあ、中1時代、正確な名前はこれで良かったのかな、旺文社の雑誌も読んでいたんだなあ。いやまてよ高校生になってからかな、時代を読み出すのは。学習雑誌でも、大いに本を読むことが好きになったのは雑誌ですからいろんな読み物もついてくるのだね、それが楽しかった。いやあ、昔の思い出を書き出すとキリがないよお。何十年後に今度はぼくが、小、中学生に向けての雑誌を作って送り出す側になろうとはもちろん思いもしない。デジャビュー、ぼくの少年時代、今日はここらへんで。



エッセイ 石郷岡まさを